2011年03月24日

改めて Montblanc No.149を考える・・・

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2011-03-24 01最近、自分の中でMontblanc No.149の位置づけが淡くなってきている。萬年筆に興味を持ち始めた頃には、恐れ多くてなかなか手を出せなかった萬年筆なのに・・・

自分の財布からお金を出して最初に(自分用に)購入した万年筆は、Watermanのル・マン100だった。その当時の定価は6万円。それだけのお金を出せば、No.149は買えたのだが、なんとなく最初の萬年筆がNo.149はないよなぁ・・・と思っていた。アメ横で購入したのだが、当初はNo.146を購入するつもりでいた。書き味比較でル・マン100を選んだのだが、No.146はFで、ル・マン100はMとなれば、書き味比べで勝てるわけも無かった。

そのル・マン100が頻繁にインク切れを起こしたことで、萬年筆に填まってしまったのだから、感謝せねばならないのかもしれない。もしNo.146の書き味が秀逸であれば、いまだに、その一本か、No.149を買い足すかで満足していたであろう。それほどまでにMontblanc No.149は拙者にとって特別な存在だった。

2011-03-24 032011-03-24 04いつ最初のNo.149を購入したのかに関して確かな記憶は無いのだが、おそらくは伊東屋。通常は14Kのペン先だが、伊東屋だけは仏蘭西輸出用の18金ペン先付きを回してもらっていると聞いて、フラフラと購入したのだと思う。当時は18金ペン先の方が、14金ペン先よりも柔らかくて高級品だと信じていた。ま、たしかに値段は14金ペン先付きよりは高かった。

購入したのはF付きで、お世辞にも良い書き味とは思われなかった。これをMontblancのサービスセンター(当時は浜松町の貿易センタービルの2階にあった)に持ち込んで調整してもらったのが、プロの調整に委ねた最初だったと思う。ただし、森山さんではなかった。

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2011-03-24 06その後、1950年代から現行品まで、おそらくは100本ほどのNo.149が拙者の目の前を通り過ぎていったが、現在手元にあるのは、8本しかない。しかも2本を除いては、つい最近入手した物ばかり。

改めてNo.149を使い込んでみようとしたのだが、トレド型の限定モデルやM800と比べると、どうしても使いにくい。何故なのかを考えてみたのだが、一番の理由はキャップが尻に挿さっている状態が不安定なこと。そして重心が不安定な感じがすることじゃ。後者についてはM800も同じような感じ。

やはりトレド型は重心位置が筆記中にブレないような感じがする。あの装飾は単なる豪華さのためではなく、重心位置のブレ(インクの移動)を最小限にする効果もあるのだなと実感。

No.149はキャップを後ろに挿さないで、首軸に近いところを握って、多少筆圧を強くしてガシガシと早書きするのには都合が良い。そういう意味では作家などものすごいスピードで筆記するヘビーライターには向いているのかもしれない。

拙者のような低筆圧の遅書き者には使いこなしが難しいかも・・・ただ、萬年筆としての造形と、ペン先とペン芯の密着性、安定性(ズレ無し)に関しては右に出るモノは無いと思う。ペンを紙に真横からたたきつけるように書いてもペン先の中央がズレないのもNo.149の特徴。特に1980年代から1990年頃までの14Kペン先付きモデルはすばらしい!

拙者にとっては、ヘロヘロペン先のNo.149は頼りなく感じてしまう。もし可能ならば萬年筆の特徴に合わせた書き方で、それぞれの萬年筆を使いたい。騎手が馬の能力を最大限に引き出す乗り方が出来るように・・・



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(7) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆 
この記事へのコメント
ヨハンしゃん
萬年筆愛好家は、だれしもはじめは一本の万年筆を愛し続けたいと思が、気がつくと何十本も持っているものじゃよ。
Posted by pelikan_1931 at 2011年03月26日 15:47
しまみゅーらしゃん
台風の日に富士登山し、帰りにNSXに乗せてもらい東名を走りましたが、レース用タイヤだったのか、20km以上出せませんでした。滑る滑る・・・
ミッドシップといえども万能では無いと悟った経験でした。1991〜2年だったかな?。
Posted by pelikan_1931 at 2011年03月26日 15:45
快ショク快ペン しゃん
萬年筆は不安定さに妙味があります。馬に乗るように、その日その日の体調に合わせて上手につきあってあげてくだされ。
Posted by pelikan_1931 at 2011年03月26日 15:41
こんにちは!師匠
僕は万年筆が大好きなのですが、持っているのは80年代の首軸ラッパ型14C149一本だけです。
キャップの件は同感いたします。
伊東屋の店員さんも試し書きさせてもらう際、後ろのキャップをキュッとやってから渡してくれます。
たぶん書いている最中にカランと落ちる事故を想定してでしょうね。

でも149は気に入っています。ニブの大きさやデザインがいつ見ても「いい…」と思います。
軸が樹脂製ですが、大胆に洗浄できますし、インクの付いた手で触っても平気なので機能的だと思います。
製造年代によるパーツの違いとか拘りがないので、古くなったら部品を交換してもらいながら大事に使い続けようと思っています。
元日ハムの新庄外野手のつぎはぎだらけのグローブみたいなのに憧れます。
Posted by ヨハン at 2011年03月25日 12:34
あの漆に塗られた149は僕の宝です!
Posted by しげお at 2011年03月24日 20:03
トレドはやっぱりミッドシップのスポーツカーなんですね。さしずめNSXといったところでしょうか。
Posted by しまみゅーら at 2011年03月24日 12:24
おはようございます。今、職場で使っているのは、まさしく149の14kのMでした。それもキャップを挿さずに筆記しています。この使い方ですとストレスなく会議等の記録を書きこんでいけます。
プルーストやトレド系は師匠が言われるように、安定感があって良いのですが、やはり職場では目立ちすぎます。
プルーストのFは使い始めフローが少し渋いのですが、使っているうちに良くなり、後半は良すぎるようになります。このフローの変化が顕著なのです。銀は熱伝導率が良く、軸が温まり、中の空気が温まり、軸の内気圧が高まりフローが変化するのかと推測していますが、全く別の問題で、個体の問題でしょうか?
Posted by 快ショク快ペン at 2011年03月24日 07:22