筆記具関連四方山話 【 インクの入ったPelikan 3本 】

火曜日のアンケートで回答した拙者のペリカン萬年筆は3本であったが、その3本は左画像のとおり。

下からPelikan Blue o' Blue、Pelikan M805、Pelikan Green o' Greenじゃ。あまり萬年筆で字を書く機会は多くないが、それでも最近の使用頻度は高い。Italic Broadが付いているBlue o' Blueは1日に2回はインクを継ぎ足している。もっともインクはタンク容量の半分くらいしか入れないがな。

こちらが使用頻度が最も高いM800系のBlue o' Blue。胴体はMのペン先付きで国内で買い、Italic Broag（IB）のペン先は海外から入手し付け替えてある。かなりお金のかかった組み合わせになっているが、拙者が持っているBlue o' Blue　3本は全てこの組み合わせ。

インクはPelikanのブルー。最小限の研磨でどうにか使えるようにしている。これを思う存分研磨すると、書き味が良くなりすぎて飽きてしまう。実際、先代のBlue o' Blueはお嫁に行ってしまった。今回は多少不満の残る書き味を維持しつつ、筆記を楽しみたい。

こちらはPelikan M805。新型天冠が付いての入手だったが、どうもマッチしないので、旧型の銀色（プリント）天冠に変えてある。黒軸のM805だけは旧型天冠の方が好み。

バリバリに丸研ぎのBだったので、通常に持って書くと縦横同じ太さの線、ペン先をひっくり返して書くとM-Stubのように研いだ。元々はプラチナのカーボンインクを入れる前提で研いである。具体的に言うとペンポイント表面を2500番程度の耐水ペーパーで多少荒らしてある。

ところが入れているインクはWatermanのBlack。従ってペンポイント表面のざらつきがかすかな筆記音を奏でてくれる。これがあるのでこいつの書き味に飽きることはない。書き味を良くしすぎないことが、自分で楽しむ萬年筆の必須条件じゃ。

3本目はM600ベースのGreen o' Green。これは札幌大会でトレードでお嫁に来た。ペン先がEF、かつ小ペリカンが最新型の形状をしてる。国内ではEF付の販売はないらしい。となれば店頭でペン先交換してもらう事になるが、その際にペン先が古い物と変えられるのはイヤ！拙者は最新ニブの模様が好き！ということで飛びついたもの。

ペン先はEFだが、そのままでは国産のM程度の字幅になってしまう。そこで背中側をやや細美研ぎ風に少しだけ削り、エラの両側とペンポイントを多少削り、通常筆記ならEF、ペン先をひっくり返したらEEFで書けるように調整しておいた。これはほぼ日手帳対策であって、決してパイロット・ペン習字通信講座に応募するためではない・・・

Comments

しまみゅーら さん
書くことを商売とする人には完璧な万年筆が良いのでしょうが、書くことを楽しむには、多少物足りない方が楽しめるのかもしれませんな。

Posted by pelikan_1931 at 2011年10月24日 14:47

嬰啓_221 さん

アタリ！まったくぐらつきませんでした。しかし、既にお嫁に行きました。

Posted by pelikan_1931 at 2011年10月24日 14:45

　Blue O' Blueは軸素材や模様がM320とあまり変わらず、物欲が湧きませんでしたが、Green O' Greenは意外と模様がM320と違う感じですね。物欲はわきませんが、おもしろいです。

>書き味を良くしすぎないことが、自分で楽しむ萬年筆の必須条件じゃ。

　ここまでくると、「書き味がいい」とは何ぞや？という禅問答に似た疑問を感じます（笑）。

　このこととはあまり関係ないですが、この前金ペン堂で買ったM800のFが、「書き味がよすぎない」状態でした。「調整済み」（personalizeではなくoptimize？）なはずなのに、若干のザラッとした新品感があって、これから頑張って自分の手になじませて！というメッセージを感じました。

Posted by しまみゅーら at 2011年10月20日 13:49

M600ベースを普段使いに加えられたということは、キャップの尻軸への嵌り具合の緩さは改善されたということですかな。

Posted by 嬰啓_221 at 2011年10月20日 11:18