筆記具関連四方山話 【 The Pen Catalogue 2012 で気になった萬年筆 】
http://www.ebis.co.jp/mochizuki/ebook/pencatalogue/2012/_SWF_Window.html?mode=1062 に
The Pen Catalogue 2012 の電子カタログが掲載されている。
この内容は、紙媒体とまったく同じなので、手元にカタログが無い場合には非常に重宝している。が、見ていて楽しくはない。というか、物欲はまったく刺激されない。
一方で、紙媒体のハードカバー版などは、それ自体が貴重な
お宝本のように感じて大切に使っているし何度も繰り返し眺めている。
残念なことに、限定品はほとんど掲載されていない。以前は限定品もしっかりと掲載されていたので、この本を、【
物欲刺激本】として【
梵書】扱いしていたものだが、限定品が紹介されていないと物足りない・・・
もっともこのカタログの本来の目的は消費者の物欲刺激を目的にしたものではなく、販売店用のガイドなのかもしれない。販売店が代理店に在庫確認したり、発注する際の、商品番号などが掲載されているからなぁ・・・
今年、拙者の心を揺さぶったのは、2本だがいずれも米国製品。意外にも・・・
1本は、前日も紹介した、
Parkerの
INGENUITY!これは世界中でバカ売れしているらしい。これを大々的に宣伝した筆記具店は、いずれもが対前年を上回るクリスマス商戦だったとか!
2本目が本日紹介する、
クロス スパイア の
ブラックキャビア軸。カタログでは
47頁の一番上!
18金ペン先なのに真っ黒な仕上げというのと、回転式キャップなのに細軸というのが、煩悩を刺激し、火曜日についに電話で注文してしまった。しかもF付きとB付きを・・・
知りたいのは、これもPelikanがOEMで作っているのか、はたまた日本や東南アジアのアジア圏の国が作っているのか?
でも本音をいうと、物欲を最大限に刺激したのは・・・
カートリッジ!
47頁の一番下には、
★クロス スパイアの萬年筆には、コンバーターはお使い頂けません。
★クロススパイアの萬年筆とローラーボールには、他のシリーズとは異なる、専用のリフィルが用意されています。リフィルをお買い求めの際には十分ご注意下さい。
と書いてある。そのレフィルは、170頁の上段に出ているスリムカートリッジで、たしかに今までのCrossのカートリッジとは違う形状をしている。色は黒、青、ブルーブラックだが、軸の色に合わせて黒を選ぶのが無難。インクはきっとペリカン製なので安心じゃ。
ひょっとするとMonteverde用のミニコンバーターが使えるかもしれない。
こういう萬年筆を手に入れるまでの楽しみは、それを手に入れてから実際に筆記する時の喜びよりははるかに大きい。
入荷の連絡が早く来て欲しいような、ゆっくり楽しませて欲しいような複雑な気持ちじゃ・・・・
Posted by pelikan_1931 at 07:00│
Comments(4)│
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萬年筆紹介
Mont Peli さん
それでは、使わないで鑑賞するだけにしておきます(笑
FPNの投稿者が、「スパイア」のトリムのコーティングは剥がれやすく下地の真鍮がむき出しになるので寛容な精神で受け入れてやってと言っていたような気がします。(笑い)
Mont Peli さん
そういえばTWSBIを作っている会社の社長さんとお話ししたとき、かなり多くのメーカーのペンシルをOEM生産していると聞きました。
一度ブランドを確立すると、神話効果はしばらく続きますからね。
ただ、それが継続するかどうかは、サポートを含めたブランドの本気度合いでしょう。
CROSS社は、アイルランド(Ballinasloe)工場も米国(Rhode Island)工場も閉鎖して、Sheafferよりも一足先にブランドネームだけの筆記具メーカーになりました。
「スパイア」のサプライヤーがどこかはわかりませんが、最近のCROSS製品のパッケージには、Made in Chinaのステッカーが貼られているそうですね。