2012年04月28日

ペントレ後の主要筆記具など

0102毎年の事ながら、ペントレが終了すると萬年筆の整理と日常使いの筆記具の見直しを迫られる。
今回のペントレではM320のオレンジ軸についていた14C-Mニブ(旧型)を画像左側画像の14C-Mニブと交換してお嫁に出してしまった。
旧型ニブは左側画像の14C-BBニブと同様のエラの張った形状をしており、紙当たりも非常に柔らかかった。嫁ぎ先が別嬪さんだったのでなぁ・・・。

03040506そこで予備の14C-BBニブをオレンジ軸に装填して保管することにした。実は今回のペントレの目玉は、M320のグリーン軸!3時間だけ18C-BBニブを装填して展示したのだが、誰もペン先の変化に気付かなかった。正直ホットした!

実は今回のペントレでは合計5つの仕掛けをしたのだがバレたのは皆無!危険なカケだったがな・・・

意表を突かれたのは40時間以上かけて自分用に調整していた島桑が嫁いだこと。前回の神戸大会でのM900トレド、萬年筆研究会五周年記念と会わせて三大誤算であった。

07再度気にいる調整を施すにはかなりの期間を要するので、緊急措置として次の三本を準備した。いずれも持ち歩き用。

最初はインジェニュイティ。第五世代の筆記具と呼ばれているが確かに良い。よく調整された萬年筆と書き比べて見ても、万年筆愛好家以外なら、ほぼ全員がインジェニュイティを選ぶであろう。拙者ですら筆記音にさえ我慢できれば(書き味なら)インジェニュイティを選ぶ! 

08すでに体中いたる所に傷が付いているがまったく心は痛まない。しょせん使い倒す物という気持ちが強く、コレクションにしたり愛でる感覚は無い。他人の萬年筆が傷だらけなのを見ると気になるが、ひょっとするとその人は、単なる筆記具として萬年筆と接しているのかもしれない。価値観の強制はやめよう・・・と悟った。 

0910このインジェニュイティであるが見事に拙者の書き癖に合わせて変化してきている。萬年筆は調整直後が最高の書き味で、そのごは劣化するのみ!と公言して萬年筆愛好家の夢を潰している拙者ではあるが、このインジェニュイティに関しては、使うほど書き癖に馴染むというのを否定できない。事実、どんどん良くなっていくし、その状態が維持される。ただしレフィルが空になったら、また最初から・・・だが。 

11いくらなんでもインジェニュイティだけで用が足りるわけではないので、そこは最近お気に入りのParker 75のセットを使っている。コレクションアイテムとしてはともかく、実使用の筆記具としては考えたこともなかったが、10本以上を続けて調整する過程で、その筆記感に惚れ、インクを入れて使い出した。 

12実はParker 75で一番好きなのは回転操出式の時代のペンシル。こちらは貴重なので全てコレクション対象としており自分では使わない。次がボールペン。高級ライン?なのにノック式というのが気に入っている。実際、ビジネスの現場でボールペンを使う場合、キャップを外したり、手で持ち替えて捻ったりという時間がもったいない場合も多い。その点、キャップノック式のParker 75のボールペンは高級感を損なわずにノック式を実現した逸品じゃ。

弱点は書き味だったのだがParker 対応のeasy FLOWが出たので怖い物無し! 萬年筆並みの筆圧で書ける青インクとして常用している。

13萬年筆に関してはそれほど使用するチャンスがあるわけではない。たまにいたずら書きをする程度。そもそもParker 75のペン先の感触はそれほど好きではない。ところがParker 75にプリミアの18金ペン先を付けると世界は変わる。実はこういう使い方をしている人は多い。

1415グリグリとした男っぽいParker 75の書き味が(少しだけ)淑女の書き味に変化する。
チャールズ・ブロンソン的書き味がヒラリー・クリントン風に変わったという感じかな?(わかんねぇだろうなぁ・・・)

最初は数年前に高松で発掘した悪名高きペンマン・モカのカートリッジを入れたが、翌日になるとインクが出ない。分解すると空気穴でインクがドロドロに固まっている。
もはや絶対に萬年筆に入れてはいけないインクだ!でもカートリッジは綺麗なので、Pelikanのブリリアント・ブラウンを注射器で詰めて使用している。
萬年筆の重さと、筆圧と、インクの出る量が微妙にバランスした絶妙の書き味になった!



Posted by pelikan_1931 at 13:00│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 先人の教え 
この記事へのコメント
ペントレ、お疲れ様でした。
堪能させていただきました。

こめかみが痛くなる程、悩んだなんて何年振りでしょう?www

裏定例会で試し書きさせて頂いて、いってしまいそうな書き味が忘れられず。
ペントレでは、万が一でも大台を切っていたら検討範囲、そうでなければ
涙で枕をぬらそうと心に決めていたのです。

で、当日、探していたオレンジ色のあいつがいたのでした。
思わずとられる前にゲット!ってwww
で、ん?Bニブ・・・おまえ使うときがあるのか?という
もう一人の自分が囁きました。・・・

あの書き味が忘れられないだろう?
しかし額が・・・
究極の?お手本が手に入るのだぞ!
はっ!!
気がつけば、これは取り消しでこっちでお願いします!!!
と発していた次第でございました(T_T)/~~~

えーー、あれから手帳1P弱程、書き味を堪能したものの・・・
早計であったのでは?と、癖がつかぬようにしまいこんでおります(苦笑)

6日の定例会、例のラジペン・・・買っていきます。

よろしくお願いします。









Posted by Amulor at 2012年05月01日 13:21