2012年04月05日

筆記具関連四方山話 【 久々に発掘したPelikan シャルロッテ 】

2012-04-05 01天井近くに積まれたPelikanの限定品を保存してあるペンケースを1年ぶりくらいに開けてみた際、久しぶりにPelikanのシャルロッテに遭遇した。これはClassic Pensが製造し、Classic Pens が250本、Pelikanが250本の販売を受け持ち、合計で500本作られたと記憶しているが・・・定かではない。

発売前に手を回してClassic Pensルートで自分の会員番号のシャルロッテとマルガリータは確保したのだが、その後も何本か入手してはお嫁に行っている。お嫁に行ったのは例外なく自分で調整して気に入って使っていた物。ペントレでは賑やかしに自分の愛用品もインクを入れたまま展示してあるのだが、使用品ということで割安な分、お嫁に行く率が高い。この個体には拙者の会員番号とは違う番号がふられている。

2012-04-05 02このシャルロッテは発売時の価格は通常のトレド系の限定品よりも安かったと記憶している。純銀で覆われ、天冠も特別仕様なのに安い!と光速の判断力で購入を決意した。しかしよく考えてみればトレド系の限定品は手彫りの為、非常な工数がかかっているはず。一方でシャルロッテは機械彫りなので作業工数は少ないのかもしれない。

もっともホワイトターガーなどは機械彫りとも思えるがどうなんだろう?あきらかに手彫りと認識できるのはM900とM910のトレドなのだが・・・同じモデルを2本所有している限定品もあるので今度比較してみよう。

2012-04-05 03ペン先はPF刻印付きの3B。実は拙者が持つPelikanの限定品の半分程度にはこのニブが付いている。オリジナルで付いていたものはなく、全てペン先だけ購入して付け替えたもの。一時世界中でPFの3Bを捜しまくったためか最近ではめったにお目にかかられない。

先日、念願だったENの3Bを入手し比較してみたが、ペンポイントの厚さはPFの方が厚く、極太用としてはPFが優れていることがわかった。それにしても立派なペンポイント!ただしまっとうな用途は思いつかない。実用に供するならばBBで十分!

2012-04-05 042012-04-05 05こちらがPFニブの横顔。ものによってはこれ以上にペンポイントが厚い個体もある。これが厚いと何故良いのか?それはある程度ペンを立てて書く人用に研磨しても縦幅の太い平面が得られるから。すなわちぬらぬら感が得られるからじゃ。

ペンを寝かせて書く人にとっては、ペンポイントが薄い場合でも広い平面を削り出せるので問題はない。わかるかな?


2012-04-05 06では実際に使うかどうか・・・。上は拙者が日常的に愛用しているM320のパールホワイトのEFで研ぎはタコスペ・超不細工。手帳に小さな字を薄く筆記できるよう極細に研いだ上で、【冬枯れ】を入れてコリコリと筆記している。ペンを寝かせて小さな字を書くという使い方向けに研いであるので普通の人には引っかかって使えないはずじゃ。なを反対側はペン立てて書いた方が気持ち良いように調整してある。しかもぬらぬらっぽく書けるのにインクフローはカスカス・・・すなわち薄墨で書くような感じになる。
  
2012-04-05 07M320のペン先は先端部が赤色変位している。これはペン先が大きくお辞儀している事を示している。拙者がお辞儀させたわけではなく、元々お辞儀のペン先。それに比してM800のPF-3Bはお辞儀が目立たない。その分、柔らかい感触が手に伝わりいたずら書きをしているだけで幸せな気分に浸れる。

PF-3Bで宛名書きする・・・なんて無粋な作業に使わないでほしいなぁ。紙の上にぬらぬらとインクを塗りたくっているだけでストレスは解消され、快楽につきものの罪悪感が湧いてくる。この瞬間に【高みに堕ちた・・・】と実感できるのじゃ。もっとも、この3Bは調整もしてなければインクに触れたこともない。全ては過去に経験した快楽の反芻でしかない。ペントレの季節が近づくにつてPF-3Bの快楽に溺れてみたい欲望が湧いてくる。
Posted by pelikan_1931 at 10:10│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 
この記事へのコメント
連覇さん、了解しました(笑)。

Posted by こうたろう at 2012年04月05日 20:47
一昨年のペントレ後の話です。
私は、ある会員の方が自分の売り物ペンに、とても興味を持たれてたので、

「そんなにご希望なら、後日でいいんで取置きしときますよ」

ってな対応をしました。
後日、池袋某所で代金を頂きました。そのお礼を兼ねてかどうなのか、あちらはコレを取り出しました。書く機会を得たんです。
心の中で発狂しました。いや案外騒いだかも知れません。私の中で、これを所有したら他のペンは1本残して売り払ってしまうかも。幸い私には安くても買えません。
また会えたら、書かせて貰おうと思います。

Posted by 蓮覇fe500rs at 2012年04月05日 12:02