そこで、不定期ではあるが、【テストの珍回答】を紹介しよう。
問いと模範解答を最初の頁に、珍回答をつづきの頁に記す。
1: 理科:月には惑星などが衝突したことによるデコボコがたくさんあります。このデコボコをなんというでしょうか。 (新潟県の高校)
解答 → クレーター
これが高校の試験?目を疑った。50年前に小学生だった拙者でも普通に知っていた。これがゆとり教育の結果かな?
また問題もいいかげんなような気がする。月に惑星が衝突したら・・・地球まで消滅するかも?小惑星と書くべきであろう。
また惑星【など】と書かれているが、問題を作った人は【など】に何が含まれると考えたのだろうか?その【など】を授業で正確に教えたのだろうか?
クレーターの出来る原因を検索してみると、【隕石・彗星・小惑星・微惑星】が衝突した痕跡と記載されている。普通に考えれば隕石なので、【隕石など】ならわからないでもないが、【惑星など】はないでしょう。
しかし、回答者はゆとり教育を満喫していたのか、問題作成者の想像を超える解答を出した!
2: 理科:シュラ紀に生息した現在発見されている中で、最古の鳥類で、爬虫類と鳥類の特徴を持ったこの鳥の名前を答えなさい。 (出題元不明)
解答 → 始祖鳥
授業で習って、かつ、来るな!と予想していなければ、拙者にはこの漢字は書けなかったなぁ。
英語で【archaeopteryx】と記述すれば、この出題者は◎をくれる。問題の表現が美しいなぁ・・・と感心していたのだが、実はwikipediaの表現と同じだった。
出題者はかなりネットで調べてから出題している。従ってarchaeopteryxなんて書けば、狂喜乱舞して◎をくれるだろう。
回答者はまったく勉強してなかったが、なんとかかっこよくて、記憶にある名前を捻り出したのだろう。
3:理科:カエルやイモリなどの、陸上・水上の両方で生きる生物をなんというか、答えなさい。 (富山県の高校)
解答 → 両生類
これも高校で出るレベルの問題ではあるまい。小学校高学年か、中学レベルだろう。名称だけなら。
ただ拙者も調べてきてわかったのだが、【「両生」類の名は、水中生活と陸上生活の両方が可能という意味ではなく、両方の環境が必要な動物であるという意味である】。
カエルのように子供?のころはエラ呼吸をするので水中の環境が必要であり、成人?すると肺呼吸をするので陸上の生活を余儀なくされるというのが正しい解釈らしい。
そう考えると、子供の頃の夢を捨てて、現実を直視し、生活を変えなければならない人間にも似て親近感を覚えてしまうが、解答者にはそんな考えはまったくなかったらしい。
4:理科: 三角フラスコに水を入れ、ガスバーナーで沸騰させるとき、フラスコの中に沸騰石を入れるが、この沸騰石を入れないとどうなるか、答えなさい。 (兵庫県の高校)
解答 → 突沸する
解答 → 突沸する
拙者は突沸する・・・という言葉は記憶に無い。ATOKでも変換できない。習ったかもしれないが、少なくとも高校以前であろう。こういう記憶を試す問題が将来役に立つのだろうか?
今時の高校はこんなレベルの内容を教えているのかと愕然とする。
拙者の高校時代の物理の試験は【光速の99%の速度で近づいてくる鏡に向けて、停止しているあなたがレーザー光線を放った時におこる状況を書きなさい】なんていうレベルの記述式の問題が中心だった。
採点する方がものすごく大変な問題だが、楽しんで採点できるだろう。また理系の学生に相対性理論を意識づける動機にもなるだろうに・・・
【鏡は近づいてきていたが、途中にブラックホールがあったため光が届かず、こちらからは見えなかったのでただ手をこまねいていただけだった】 でも半分は点をくれただろうなぁ。
今時の高校はこんなレベルの内容を教えているのかと愕然とする。
拙者の高校時代の物理の試験は【光速の99%の速度で近づいてくる鏡に向けて、停止しているあなたがレーザー光線を放った時におこる状況を書きなさい】なんていうレベルの記述式の問題が中心だった。
採点する方がものすごく大変な問題だが、楽しんで採点できるだろう。また理系の学生に相対性理論を意識づける動機にもなるだろうに・・・
【鏡は近づいてきていたが、途中にブラックホールがあったため光が届かず、こちらからは見えなかったのでただ手をこまねいていただけだった】 でも半分は点をくれただろうなぁ。