こうしておけばどこでも内容を確認出来るし、追記も出来るので便利。汎用大型コンピュータ全盛期から、会社のスケジュール管理&議事録は同様の使い方をしていたので今更変えられない。
一時はシステム手帳に凝って20冊以上購入してみたが、単なるメモ以上の物にはならなかった。システム手帳に超極細文字でびっしりと書き込まれた手帳に憧れているのだがなぁ・・・
メモが上手な人は聞き上手!聞いた内容を頭で整理しながらノートに書き込んでいる。拙者の場合、聞いた内容を租借して自分のアイデアに変換してしゃべる事に夢中になる。
すなわち、聞いた段階で内容を忘れてしまい、自分の考えをメモしてしまう。従って拙者がとる講義ノートや議事録は使い物にならん!と言われてきた。
または話が飛躍しすぎて、意味がわからんとも。その謎解きを説明しながら相手を丸め込むのを仕事にしていた時代はそれはそれで重要な武器だったのだが・・・
ただ定期的に手帳とそれに入れる筆記具に憧れる時期はある。今回3年ぶりにその気になっている。

20万円くらいだったはずだが、一目惚れして購入!吉田氏は別の(もう少しお手頃な)萬年筆を薦めておられたが、拙者の眼はこれに吸い付けられてしまった。
もともと黒軸にチェイスが入った萬年筆が一番好きなのだが、これはそのチェイスの変わりに模様彫りが入っている。気に入らないわけがない。
拙者が萬年筆に一目惚れすることは滅多に無い。せいぜい5年に1回くらい。事実、これを入手してから一目惚れはただの一度も無い。
しかし、いくら惚れて購入しても、座敷牢に幽閉したとたん興味は無くなり、資産になってしまう。それを久しぶりに発掘してインクを入れて使おうと思いついた。これって画期的!


しかしこれだけの数の線を彫るのにいったい何時間かかったのだろう?量産品ではないらしく、中屋のカタログには掲載されていない。まるで拙者の為に作られたような萬年筆!

どこまで人を驚かせられるかなぁ〜?と試しに作ったとしか考えられないほど手間をかけてある。
もし拙者が金に糸目をつけないで発注するとすれば、ここまではこだわりたいという要望を100%かなえてくれている。しかもこれが店頭に並んでいたのじゃ!


具体的に何を鍍金したのかは聞き逃してしまったが、色のトーンから考えればルテニウムではないかなぁ。とにかく非の打ち所の無い萬年筆が座敷牢に幽閉されていた。


そう、これはイフタムヤーシムシム型のペン挿しなのじゃ。
手帳を閉じてそこに萬年筆を差し込めば手帳が開かなくなるという優れもの。そして、この手帳は拙者が当時持っていた中屋萬年筆(クリップ無し)に合わせてTAKUYAに特注したもの。
ところが手帳が来る頃にはその萬年筆が手元からなくなり、代用品の中屋【石目乾漆】のクリップ無し萬年筆を鍵に使おうとしたが径が細くて鍵にならず・・・結局は双方お蔵入りになっていた。


右側画像のように手帳を閉じて萬年筆を挿すとキュッと鍵がしまりビクともしない。
しかも最初に鍵に使った萬年筆は出ている部分がツルッとしていてつまみにくかった。
ところがこいつは握る部分に彫りがあるので、まったく滑らず実に使いやすい。
手帳も真っ黒、萬年筆も真っ黒なので、インクは当然プラチナ・カーボンのカートリッジ!ああ、早くほぼ日手帳の中身が到着しないかなぁ・・・・
もっともこの手帳を何の目的で使うのかは決まっていない。少なくとも、非常に高価なアクセサリーにはなるのは間違いない。使いこなせる自信は・・・・ない。
ほぼ日手帳は毎年購入しているが、昨年度のを見てみると、一文字たりとも文字が書かれていない。これは鍵として差し込む萬年筆が無かったからじゃ。今年は違うかも?