2013年02月02日

テストの珍回答 その31

拙者は最近、小学校、中学、高校で実際に行われた試験での珍回答に涙している。そして自分でも正解できない問いや、同じような間違いを犯しそうな問題も数多くある。
そこで、不定期ではあるが、【テストの珍回答】を紹介しよう。

問いと模範解答を最初の頁に、珍回答をつづきの頁に記す。

1: 国語 あなたはどんな本が好きですか?理由も含めて書いて下さい。 (愛知県の小学校)

解答 →  例:百科事典。読んで面白いから。 
最近の小学校の試験問題って、なかなか良いですなぁ。これはおそらくは小学校高学年の問題であろう。漠然とした質問だが、だからこそ考えさせられる。
子供ごころにも、どういう回答をすれば先生が満足するかを考えるはずなので、子供のおませ具合を計るには最適な質問じゃ。
【漫画のミナミの帝王が好きです。理由は銀治郎が悪徳金融業者をたたきつぶすストーリーが非常に参考になるからです。僕も大きくなったら銀治郎のような帝王になりたいです。】
と書くような程度では、小学校低学年か、40代サラリーマンの回答と思われてしまう。
むしろ、珍回答の方がはるかに説得力がある。
普通の人と視点を変えて、先生をハッとさせるような回答をする子供は将来伸びるように思う。


2: 国語 幼児は2〜3才になると三語文を話すようになります。その例を示しなさい? (千葉県の中学校) 
 
解答    例:パパと電車に乗った
最近の国語はこういう事も教えているのか!三語文って言葉を初めて聞いた。そういえば、
【ミカりんはねぇ、わかめちゃんちに、行ったの】【いつ行ったの?】【ん〜っとねぇ、昨日行ったの】のような会話を聞くことがある。
三語文では5W1Hのうちの一部しか表現しないのじゃな。
また助詞は入るが、形容詞(でれげぇ・・・など)は入らないのかな?なんとなく奥が深そうだが、話し言葉まで解析するのに意味があるのだろうか?
外国語を覚えるのにも文法から入るから頭が混乱してイヤになるような気がする。反復練習で理屈抜きで覚えた方が上達は早かったなぁ・・・もうすっかり忘れたけど。


3:保健
 出産時に母体を切って子供を取り出すことを何と言いますか? (長野県の中学校)   

解答
   帝王切開
げげ、最近では保健体育でこんな事を教えてるの?なぜ帝王切開が必要になるのかも当然教えているんだろうなぁ・・・隔世の感がある。
帝王切開の帝王はジュリアス・シーザーを意味すると覚えていたが、違う説もあるらしい。
ハサミを意味する英語 scissors は、「シザー」と読む。帝王切開は、子宮をハサミで切るという意味であったが、
このハサミがローマのシーザー(カエサル)と誤読されたため、「帝王切開」なる言葉がうまれたという説もあるらしい。実にもっともらしい。
またシザーカット(シーザーカット)は、帝王切開のことではなく、理髪業における技術の一つ(鋏を主体にして整髪する事)である。
さらには、切開はカット (cut) ではなく、英語ではセクション(section)またはオペレーション(operation)を用いるのだとか。勉強になるなぁ。


4:理科 山や地層へ地質調査に出かけるとき、持っていかなければならない物を書きなさい。 (静岡県の中学校) 
  
解答 →  磁石、スコップ、紙、鉛筆、ビニール袋、デジカメ、ヘンタイルーペなど
地質調査に出かける・・・と行っても、いったい誰が行くのかによって持ち物は大きく違う。すなわち地質学者が行くのか、生徒が遠足気分で行くのか?
地質学者が行くのなら、テントや寝袋、飯盒、チャッカマン、護身用ナイフ、蛇に噛まれた時の血清、マクロレンズ付き高性能デジタル1眼レフ、pH測定器・・・などが考えられる。
もし学生が出かけるなら、図鑑とか解答例に示したものだろう。
どの立場で回答するのかを示した方が混乱は無いだろう。生徒は試験の時に、そういう質問は出来ないものじゃ。そうなれば勝手に妄想を膨らませて書いてしまう。
しかhし、珍回答はそれらの上を行く秀作! 

1: 国語 あなたはどんな本が好きですか?理由も含めて書いて下さい。 (愛知県の小学校)

解答 →  新しい本。高く売れるから。 
この子はブックオフに行って本を売っているんだろうなぁ。でも相手は古物商の免許を持っているはずなので、この小学生の身分確認をする必要があるはず。
生徒手帳で良いのだろうか?拙者が高校生の時には生徒手帳で古書を売っていた記憶はある。
この珍回答の発想には感服つかまつった・・・。ああ、新しい事業にはこういう若い人たちを巻き込まないとダメだなぁ〜とつくづくと思う。
会社で老害と呼ばれるようになるのは、新たな発想を拒んでしまうからだろうな。


2: 国語 幼児は2〜3才になると三語文を話すようになります。その例を示しなさい? (千葉県の中学校) 
 
解答    例:ババア、金、貸せ 
この解答は助詞が入っていなくて、単語を並べただけ。これでは三語文だと呼べないであろう。しかし、この珍回答は奥が深いかもしれない。
もしこの問題を作ったのが女性教師で、生徒がその先生に屈折した想いを持っているとしたら、こういう回答をしたかもしれない。
すなわち、この回答はその女性教師に対する直接的なメッセージかも?


3:保健 出産時に母体を切って子供を取り出すことを何と言いますか? (長野県の中学校)   

解答
   切腹
切腹では・・・ハサミではなく、脇差しで腹を切ることになってしまう。しかも自分の力で・・・そりゃ無いでしょ。糖尿病の自己注射も怖くて出来ない女性が切腹なんて!
それに麻酔かけないと痛いし、止血、縫合も必要なんでしょ。考えただけでお腹が痛くなる。
ただ、子供が大きくなって、【おかぁさん、僕はどっから生まれたの?】という質問をしてきたとき、【ここよ!】と帝王切開の疵痕を見せる事が出来るメリットはあるかも?
拙者の場合は、母親が、三段腹の皺の部分を見せて、【ここからじゃぁ】と教えたので、ずっとそれを信じていた。やはり正しい教育は必要!


4:理科 山や地層へ地質調査に出かけるとき、持っていかなければならない物を書きなさい。 (静岡県の中学校) 
  
解答 →  弁当
この回答に先生はXを付けたらしい。どうやら簡単にチャチャっと1時間ほどで終わらせて帰ってくる気らしい。それでは地質調査に対する興味を生徒に持たせることは出来ない。
やはり弁当持参で3〜4時間はやって欲しいものじゃ。理科好きの拙者は地質調査やりたかったなぁ・・・でも平坦な岡山平野で育ったので、そういう場所が無かった・・・残念! 

Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(10) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
太字 さん

ということは、必要なのはバットとボールですな。グローブはキャッチャーとファースト以外はなくても大丈夫かな?
Posted by pelikan_1931 at 2013年02月07日 04:43
monolith6 さん

まさに、切腹だったんですね。そりゃ死ぬほど痛いでしょ!  なんか書いてるだけで腹が痛いような気になってくる・・・
Posted by pelikan_1931 at 2013年02月07日 04:41
地質調査で必要なものと言えば、走向傾斜を測る道具、名前を忘れていましたがクリノメーター。ちゃんと地学実習をやりました。他に記憶が残っているのは偏光板を通してみた標本。でも、先生が研究のためと言う理由で長期出張したりして授業はほとんど自習。みんなでソフトボールをやって遊んでいたことが多かったが、当時はよくこれで許されていたものです。
Posted by 太字 at 2013年02月06日 11:22
 >珍解答 → 切腹

 私の家内は二人の子を、いずれも Caesarean Section で出産しましたが、二度目の時には麻酔が効いておらず、メスで腹を切られた際に、それこそ死ぬほど痛かったと述懐していました(麻酔をやり直して貰い、その後は痛くなかったそうです)。

 こんな痛みにも耐えられる女性の凄さに敬意を表すると共に、子供のために痛みさえも乗り越えられる女性の愛にも畏敬の念を抱きます。
Posted by monolith6 at 2013年02月05日 14:54
めだかさん

理科の好きな男の子は辞典はには興味がありませんが、事典は大好きです。
時間があれば事典を繰り返し眺めていました。特に原子力の項。おおきくなったら原子力をやろう・・・と小さい頃は思ってました。
Posted by pelikan_1931 at 2013年02月03日 16:29
ポンちゃん

こういう子供の発想力には感心します。大人になると創造力が貧困になってるなぁ・・・
Posted by pelikan_1931 at 2013年02月03日 16:26
紙様さん

今回は I kill you が最高ですね。英語という発想が良い!
Posted by pelikan_1931 at 2013年02月03日 16:25
小四の時に,読書感想文で「百科事典を読んで」と書き,賞を頂きました。周りから変人扱いされました…。
Posted by めだか at 2013年02月03日 14:54
1・ 好きな本。好きだから。
 
2・ I kill you.

3・ タラコ

4・ パイプ・ライン

Posted by 紙様 at 2013年02月02日 14:52
最後の回答、弁当には笑いました。次の例会には弁当持参で伺いますか(笑)
Posted by ポンちゃん at 2013年02月02日 11:09