2013年02月03日

aurora_88さんの〔萬年筆研究会【WAGNER】裏定例会 in 大宮 報告〕

http://blog.livedoor.jp/aurora_88/archives/51929539.html

@01今回の大宮大会にはNo.149用の18Cニブで面白いのが2個持ち込まれた。
一個はaurora_88さんのblogで紹介された【L149】という刻印のあるもの。 メーカーズマークもホールマークもある。
もう一個が左画像のもの。18Cのニブだが、ホールマークが刻印されていない。しかもメーカーズマークのモンブランマークが五角形!
すわ、アラブ向けか!と騒いだが、キャップトップにはりっぱな六角形があるので、ペン先の裏の星を五角形にしても意味が無い・・・という意見に納得。
いったい、この五角形はなんだろう?

Posted by pelikan_1931 at 16:00│Comments(10) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Blog紹介 
この記事へのコメント
pelikan_1931師匠、mochidukiさん

追加資料を提供します。
GOLD STARRY社の1940年代頃のモデルだと思いますが、3点の画像の真ん中のニブのアップ写真を拡大してご覧ください。G(star)Sと刻印されています。

http://www.ebay.co.uk/itm/Superb-early-vintage-Art-Deco-fountain-pen-French-made-Gold-Starry-/170988609095?pt=UK_Home_Garden_PensPencils_WritingEquipment_SM&hash=item27cfb71e47
Posted by Mont Peli at 2013年02月20日 12:19
Lambrou本のGOLD STARRY社の沿革(pp.282-283)に目を通すと、6行ほどにまとめられた同社衰退期の1973年以降の記述があります。
1971年のニクソン・ショック(金兌換停止)は国際社会に大混乱をたらし、各国は相次いで金本位制を放棄して変動相場制に移行しました。
最後まで抵抗を試みたフランス国内の大混乱-とりわけ、国内金価格統制がもたらした国際金相場とのギャップこそMontblanc社がフランス企業に製造を委託するきっかけだったかもしれません。
Posted by Mont Peli at 2013年02月05日 05:52
Mont Peliさん

そういえばアメリカ軍の装備のラベルにも、contractorとmanufacturerが併記されていたりするのを思い出しました。
Posted by mochiduki at 2013年02月04日 12:03
mochiduki さん

#理由は定かではありませんが、#26のtalkinghead氏提供画像の二つのmaker's markは、委託企業と受託企業のmaker's markを併刻したものだと思います。
これが唯一の例ではなく、Cross社のTOWNSEND初期モデルにも委託企業であるCross社と当時ニブを受託製造していたPelikan社のmaker's markが併刻されています。
Posted by Mont Peli at 2013年02月04日 08:06
Mont Peliさん

ありがとうございました。これは非常に納得のいく解釈だと思います。GOLD STARRY社の年表も見てみたのですが、この149はなるほどまさに最後の輝きだった可能性もあるわけですね。

気になるのは、G (star) SとSteODの両方が打刻された例の画像の存在です。あれが単なるエラーなのかなんなのか。ちなみに星の上に書いてある3文字ですが、やはりGteではなくSteでしょうね(ただし15倍のルーペでもはっきりとは確認できませんでした)。SocieteではなくGarantie(三行広告でGTEと略したものを見たことがあります)でそれがホールマークの類いであると考えるのは筋が悪そうです。

ホールマークがないことについては、18Cかつ前所有者がフランス人であったため、つい油断したようです。G (star) Sがはじめてなら、18C中白でホールマークがない個体もはじめてです。
Posted by mochiduki at 2013年02月04日 07:20
なぜ、hallmarkがないのか?についての私見です。
フランスから輸出されてフランス国外で流通したものだと思います。
(輸出用に製造されたものには相手国で必要とされないhallmarkを打ちませんから)
Posted by Mont Peli at 2013年02月04日 05:30
ちょうど良い機会なので書きましょう。
実は、このマークこそフランスのメーカーにMontblanc社がニブの生産を委託していたとする私のエビデンスなのです。
フランスの老舗万年筆メーカーにGOLD STARRY社がありますが、同社のロゴはこの五角形の星型マークです。
往年の同社の製品(軸)を調べると、このロゴマークを挟んで左にGOLD、右にSTARRYと刻印されています。
イニシャルに置き換えるとこのマークになります。依って、GOLD STARRY社のmaker's markと結論づけたのです。
なお、星型マークの上部に3文字の刻印があると思うのですが、「Ste」と刻印されているのではないでしょうか?
(talkinghead氏は「Gte」と読んでいますけど読み誤りだと思います)
Posted by Mont Peli at 2013年02月04日 04:47
Mont Peliさん

リンク先と同じ、G (star mark) Sでした。実際に出会ったのははじめてです。バイカラーの18Cなので、当然ホールマーク+SteODの組み合わせを予想していたのですが、刻印の小ささとあいまって虚をつかれたような感じでした。以前コメント欄でおっしゃっていたエビデンス、いつかこっそりお聞きしたいものです。それにしてもホールマークがないとは……
Posted by mochiduki at 2013年02月04日 00:54
Mont Peli さん

添付した画像を180度回転させれば、まさにこの五角形の星のマークになります。
ただSODの刻印はありませんでした。
ということは、この五角形の刻印はモンブランの星ではなく、別の意味か?
でも六角形の星のもあるし・・・
Posted by pelikan_1931 at 2013年02月03日 22:48
画像がいまひとつ鮮明に読み取れないのですが、以前にご紹介した下のFPN投稿文
http://www.fountainpennetwork.com/forum/index.php?/topic/187008-vintage-149-tri-toned-18c-nibs/
の#26のtalkinghead氏提供画像左の楕円枠のマークと同じものではないでしょうか?
Posted by Mont Peli at 2013年02月03日 22:12