2013年06月17日

でべそ会長の1950年代Montblanc No.146 & No.144

昨日は、萬年筆研究会【WAGNER】の裏定例会@本郷台。久しぶりに神奈川県で開催された定例会であった。

前回は2009年に小田原商工会議所で開催された。この時も【裏定例会】 であったが、なんと4年以上前!

当時の定例会はお昼に会場に鍵をかけてみんなで昼食に出かけるようなのんびりとしたものだった。 
調整道具も今と比較するとずいぶんと数が少ない。現在は、調整道具は宅配便で事前に会場に送付している。 

従って、萬年筆研究会【WAGNER】の会場としての条件のひとつに、宅配便を受けとってくれることがある。
また会場から自宅までの宅配便を預かってくれるか、同じ敷地内にコンビニがある場所を選んでいる。

ところが、昨日の裏定例会@本郷台ではその確認を怠っていた。荷物を送付する当日に会場に確認したら、受けとれないとのこと!
公共の会議施設で宅配便の受取をしてくれないところは初めて!うっそー!と粘って、今回だけということで受けとってもらった。助かった〜!

しかし、自宅への配送は駅前のコンビニまでダンボールを運搬するしかなかった。荷物を持って下さったみなさん、ありがとう〜! 

この会場は使えない!と判断し、10月14日(月)体育の日に開催予定だった本郷台での萬年筆研究会【WAGNER】を大宮開催に変更した。

来年からの神奈川大会は、関内近辺の会場で実施すべく、本日丸一日かけて会場を探索&電話確認した。もちろん、宅配便のサービスが無い会場は使わないぞ!

1今回はフェンテでべそ会長がいらっしゃった事もあり、フェンテ会員の方も何人か萬年筆研究会【WAGNER】に入会された。
そのでべそ会長から生贄でお預かりしたのが左の3本。1950年代のNo.146が2本とNo.144が1本。
いずれも過去に何度か調整講座に登場している。こういうVintage物でコルク弁を使う物は定期的な弁交換が必要。
でべそ会長曰く、【ペン先は完璧なので、機構の修理をお願いします】とのこと。それで思い出した・・・
でべそ会長所有の1950年代のNo.14Xには機構に問題のあるものもあった。
テレスコープの吸入機構が割れたため、なんとハンダで熔接してあるものもあったような・・・気がする。
これらの個体かどうかは腹を開けないとわからないがな。
これら3本を眺めているうちに、なんとなく健康診断をするドクターの気分になってきた。
久しぶりにやってきて、下血したとか、吐いたとか、食欲が無いとか、足が動かなくなった・・・というご老体の患者さんをどう扱うのか?
拙者もそういう年代に近づいてきたので、患者さん側の気持ちも良くわかる。
どうみても隠居させてあげた方が良さそうなご老体だが、主人は永久に働くことを期待している。ありがたいような困ったような・・・複雑な気持ちであろう。
しかし、ちゃんと健康を心配してくれ、手遅れになる前に病院に連れてきてくれる主人には感謝しないといけないだろうな。
Vintageの萬年筆をたまに引っ張りだして【働け働け・・・】といってもそうそうは働けない。まずはじっくりと不具合を直してからでないと無理!
一番良いのは、毎日少しずつ働きながら様子を見ていてくれる主人を持つこと。そして、少しでもいつもと違う症状が出たら、すぐに病院に連れてってもらうこと。

今回の3本はこういう経緯で昨日やってきた。ああ、この3本は幸せだなぁ・・・と思う。Vintageは机の中に入れて使わないでいると劣化する。時計が動かさないと油が固まって不具合が出る?のと同じようなものじゃ。

拙者が全てのVintage萬年筆を手放したのも、使ってあげられないから。特にコルクや錆びる金属を使うような物はぜひ使ってあげて下され。

Vintage萬年筆の(利用者にとっての)価値は、使わない期間が長いほど下落する・・・じゃよ!

Posted by pelikan_1931 at 19:00│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック