2014年09月24日

帰省六日目 不燃ゴミ出し → 実家清掃 → 万年筆クロニクル

本日は、まずは昨日整理した不燃ごみを朝7:00から出す。そして、新聞、雑誌、ビン(透明・茶・青・その他)、缶(つぶす)、ペットボトル(つぶす)を分別し、次回帰省時に出す準備を整えた。
本来なら明日、集積所にゴロゴロキャリアーで引っ張って行こうと思ったが、20時ごろから大雨になったので中止し、次回とした。

今回清掃できた2部屋が12月まで散らかっていなければ、次の部屋の掃除に入れる。元の木阿弥なら賽の河原の石積みとなってしまう。

拙者が寝泊りしている2階の部屋(20畳)の押入れには萬年筆とスタートレック関係の書籍が詰まっている。たまに帰省したときに読むのはスタートレック物。萬年筆関係の書籍は東京にもあるので読みはしない。

ただ、今回は、ふと気になって【万年筆クロニクル】 を手に取った。表紙をはずしてみると、それは日本の本とは思えない装丁になっている。

背表紙には 【THE CHRONICLE】  Fountain Pen's History Writing Materials Archives EI Publishing Co.Ltd. と書かれている。

クロニクルとは年代記ということなので、そこには各メーカーの歴史、吸入方式の構造、代表的万年筆、世界の万年筆職人などが、膨大な資料や絵画とともに満載されている。

読み返してみると、忘れていたこともいっぱいある。
絵の具会社だったころのペリカンは初期には、PelikanではなくPelicanであったことなどはすっかり忘れていた。
掲載されている膨大なカタログには価格が残っているものもあり興味深い。

萬年筆愛好家のうち、萬年筆を使って書くことよりも、萬年筆そのものの構造、歴史、調整などに興味がある肩には必読の書といえよう。
幸い、こちらはamazon.comでも新品で手に入るし、絶版にはなっていない。(ペン!ペン!ペン!ファウンテンペン!は編者と相談して絶版にした) 

万年筆クロニクル は               2007年8月10日発売
ペン!ペン!ペン!ファウンテンペン! は  2007年9月28日発売

いずれも当時の萬年筆研究会【WAGNER】会員だけによって執筆された書籍である。

万年筆クロニクルの著者は 世界のコレクターと画伯

ペン!ペン!ペン!ファウンテンペン!は著者がたこ吉で編者がkugel_149となっているが、実際は著者・編者がkugel_149で、記事投稿者は萬年筆研究会【WAGNER】会員全員というのが真相。

拙者は自分の部分以外は一枚たりとも書いていない。他はBlogの履歴の中から編者が時間をかけてピックアップしたもの。まさに当時病身であった編者が心血を注いで作った本といえよう。

この二冊に加えて萬年筆の達人と、そのベースとなった四本のヘミングウェイが、Why 萬年筆?を追求する上での必読の書とされているが
四本のヘミングウェイの内容は、ほとんどが萬年筆の達人に包含されている。

★ペン!ペン!ペン!ファウンテンペン!は萬年筆愛好家
★万年筆クロニクルはメーカーや機構の歴史(一部は職人)
★萬年筆の達人は職人の話(一部は販売店)

を描いた作品となっている。そして不思議なことに、
2007年8月10日発売の万年筆クロニクルの参考資料の頁(380-381)には、2007年9月28日発売のペン!ペン!ペン!ファウンテンペン!が載っているではないか。
どうしてだか知りたい方は、水道橋の定例会にて【世界のコレクター】に聞いてみてね?

ペン!ペン!ペン!ファウンテンペン!ではWAGNER会員全員が記事を書くことを必須とした。従って投稿しない方には退会してもらう・・・ということになり、実際、10人ほどは退会された。執筆者は59名。会員は60名。
書いていないのは
万年筆クロニクルの絵と文章で、とてもその時間が取れなかった画伯なので、クロニクルの執筆を免罪符とした(と思う)。

この時代のWAGNERは、学生の(スポーツ系)部活のような熱気と連帯感を持ち、全員が同じ方向に向かって邁進する・・・という感じだった。

その後、この熱気を維持し続けると、後から入った人はいづらく、結局は萬年筆の裾野を拡げるお手伝いをするという当初の目的を達成できない・・・と考え、WAGNER団体からに少しずつシフトした。

今の
萬年筆研究会【WAGNER】からは、(スポーツ系)部活の雰囲気は完全に姿を消し、どちらかといえば、学園祭のような雰囲気かなぁ? かなり【】を意識しているのだがな。

Posted by pelikan_1931 at 23:00│Comments(6) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
僕はペン!ペン!ペン!の出版直前が初参加だったので、もうちょっと早く参加していれば……と悔やんだものでした。

一応三冊とも持っているので、久しぶりに引っ張り出して読み直してみようかと思います。

当時の熱気も、今のオープンな感じもどちらもいいと思いますよ。
Posted by ポンちゃん at 2014年09月27日 02:43
杜のあくまさん、こんばんは。

お会いしたことは一度もありませんが、当ブログではつとに有名な方からのコメント、痛み入ります (^_^)。

埼玉在住で仙台には親戚縁者もおらず、ということで行ける機会があるかどうか、なのですが、いつかはぜひ!

牛タンは有名ですよね。実は私も、2週間に一回ぐらいは、食べたくなって昼休みに牛タン定食屋の暖簾をくぐっております。
Posted by monolith6 at 2014年09月26日 22:08
monolith6 様、私も人見知り(あまり信じて貰えないらしい)で、
お酒はほとんど飲みません。

仙台在住なので、開催は年2回ペースですので、参加回数はそんなに変わらないです。

仙台大会では、秋田の御大や文具店のへなちょこ御曹司等々、多様な人々が
集います。

多分、地方大会では会員間のコミュニケートをどう促進するかを、各地域で
腐心していると思います。

皆さん同好の士ですから、ほんの少しの勇気で、楽しく参加出来ると思いますよ(^^)/

新会員同士が集まってというのも、ありますよ(^^)

仙台大会は、牛タンを食べながら万年筆談義と、突っ込みで盛り上がります。
今回も、へなちょこ御曹司がなにやら、怪しげなペンを持って来ると思います。

売り上げの10%を供出させて、二次会の足しにしようね!

宜しかったら、ぜひ仙台大会へいらして下さいね(^^)/

せっかくだから、大いに楽しみましょう!
Posted by 杜のあくま at 2014年09月25日 21:32
この記事を興味深く拝見しました。

私のように,年に1度参加できれば良い方という会員もおられるかも知れませんが,思うままに駄文を連ねさせて頂きます。

WAGNERの例会に出席していつも思いますのは,「自分の居場所がない」ことです。

まぁ当たり前ですよね。滅多に来ないから顔も知られていなくて,そうかと言って,珍しい者です宜しく,と積極的に自分を売り込む勇気も持ち合わせていない訳ですから,会場にいても「あんた誰?」扱いになるのは。

居場所を見つけたくば,顔出す頻度を上げろ,まさにその通りなんですが,様々に事情があって出られない場合が多くなると,だんだんと行くこと自体が億劫になってしまうんです。

これって世の「引きこもり」と似ている経路でしょうか?

更に困るのが,自分は酒を飲めない体質であること。ですんで,二次会の類いが一番苦手です。周りは酔いが進んでイイ感じに盛り上がっているのに,その楽しさを共有できない身としては,周りにも申し訳ないし,自分も全く楽しめません。こういう機会こそ,誰かと仲良くなれるチャンスが一番多いのに,と悔しくもあり,寂しくもあります。
Posted by monolith6 at 2014年09月25日 12:53
どの世界でも同じ様な所でぶつかりますね(笑)
やはり趣味の集まりって、拘束力を持てない(または拘束力に限界がある)集まりなので、熱いストイック系とエンジョイ系とがぶつかってしまいますね。
マストかモアベターかみたいな(^_^)
全てにおいて、過ぎたるは及ばざるが如しなのかもしれませんね〜(^_^)
Posted by 白星 at 2014年09月25日 02:06
運動部、あるいは秘密結社。そうした雰囲気を
醸し出しているのは、良識あるヘンタイ倶楽部
なのかもしれませんね。

で、良識あるヘンタイ倶楽部こそは、当初から
「場」であることを意識した団体であった、と
いうのも面白いところです。

人の集まりは、思うようにいかないものですが、
それがまた面白くてたまりません。
Posted by つきみそう at 2014年09月24日 23:26