2015年09月30日

現在インクを入れている萬年筆は何だったかな?

拙者は基本的には萬年筆で字を書くことはない。趣味は萬年筆で字を書くことではなく、萬年筆の修理や書き味調整、そしてなにより萬年筆愛好家との交流。

従って萬年筆にインクを入れていても、すぐに乾燥させてしまう。青インクでさえ、真っ黒に見えるほど煮詰まっていることもしばしば。
従って、たまに筆記する際には、ペン先に超電解水を噴霧するのがお決まりになっているほど。

どの萬年筆に、どのインクを入れているかの表は30年くらい前からずーっと作っているが、ここ半年ほど更新していないのに気付いた。

2そこで、早速更新してみたのがこちら。インクを入れている萬年筆は10本だが、インクの種類は8種類。

一番使っているのは【9】のM800 Expo 2000 Humankind だが字を書いているわけではない。
調整の終わった萬年筆とこいつを書き比べてみて、75%以上の書き味になっていれば合格!と判断するためだけにインクを入れている。
一番使わないのは【1】の中屋で、これはTAKUYAのほぼ日手帳カバーに挿している。従って3ヶ月に1回くらいしか使わない。
手帳は外出するときに、メモや地図を貼っていたのだが、iPhoneを使うようになってから不要になった。
ほとんど使わなくなって初めて気付いたのだが、この中屋のエボナイト製のチェイス軸(20万円ほど)は、インクがまったく乾かない。
三ヶ月ぶりにキャップをとって書いても、書き出しがまったく掠れない。カーボンインク入りで、しかもスリップシール機構無しでですよ!エリゼはいつもインクがドロドロになっているのに。
先日、吉田さんにうかがったら、キャップをグッと閉めた際にキャップと胴軸が両側から密着する構造になっているかららしい。なるほどそうかと納得した次第。何故、拙者が納得したのかわかるかなぁ〜?
 
1こちらが、10本中8本の写真。【1】 はクリップが無いので、スキャナーの上で転がって固定できないので省いた。
【4】 の y.y. 5周年記念万年筆 は、萬年筆研究会【WAGNER】会場でしか公開されていないので掲載は出来ない。

これらの萬年筆に入っているインクが、上の表なので、久しぶりに実験してみた。
WAGNER 原稿用紙に拙者の名前とサインを書いて1時間待ち、洗面所のシャワーを最強にして、2分間その紙に当てる。

1時間やそこらでは、ブルーブラックは十分には紙に固着するには至っていないはずなので、カーボンブラック以外は相当薄くなるだろうなと予想していた。

結果は、カーボンブラックは、土砂降りの雨以上の水流でも平気の平左。線幅の変化も色落ちも無い。
一番消えたのは、やはりMontblancのロイヤルブルーで、あとかたも無い。
Gary's Red Blackは、かすかな黒色として残っている。
ペンマンのルビーは、緑色の線がうっすらと残っている。茶色に近い色だったのにな。

おもしろかったのは、色彩雫・竹林。原色は濃い黄緑色なのに、残っている色は水色に近い。
こちらは極太調整だったので、紙に大量のインクが染みこんだと見えて、色もかなり残っていた。

いずれにせよ、水で落ちるかどうかは、インクだけで決まるものではなく、書く際のインクフローや字巾、はたまた書かれる方の紙の性質によっても差が出るだろう。

目の詰まった裏写りしない紙と、すぐにインクの染みこむ紙の、どちらが豪雨に強いのだろう。

宛名を書いて、数日間寝かせてからポストに入れる人は少ないだろう。書き上がったらすぐにポストに持って行く?
その時に豪雨で濡れた・・・という前提ならば、1時間でも寝かせすぎかなぁ?

でも通常は、投函までは投函する人がしっかりと傘でカバーしているはず。とすると濡れるのは手紙・葉書を集めに来る際だろう。

それは、きっと書き終わってから、1〜4時間後くらいと考えるのが妥当。

字幅インク経過時間という4つのファクターでの実験となると、先日の紙とインクと書き味の実験よりもはるかに大規模になってしまうなぁ・・・ 

とりあえず、宛名書きには プラチナ・カーボンインク + 超極太/Music という組合せが良かろうなぁ・・・ 

水流試験の結果は、明日改めて!  ちなみに、本日掲載できなかったのは、シャワーの水流が強すぎて、最後には紙がばらばらにばってしまったから。
それほど強い水流ですが・・・明日の試験では、少しだけ手加減します。 

Posted by pelikan_1931 at 22:30│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック