2015年12月03日

木曜日の蘊蓄 【 Pelikan M800 を 購入したら・・・ 】

1最近は記憶力が希薄になり、どの萬年筆を買い、どの萬年筆はまだ購入していないのかが良くわからなくなってきている。
最新の萬年筆であっても、すぐにペンクリに登場するので、触っているうちに自身で購入した物か、依頼品だったのかの記憶が希薄になる。
このM800 バーントオレンジも、とっくに購入していると思っていたが、まだ購入していなかったことに気付いた。
2本目だと思って購入したら、1本目だったというわけ。きっと今までに4〜5本は調整しているので、それを自分で購入した物と勘違いしていたのだろう。
M800系の萬年筆(限定品を除く)としては、初めて?インク残量が見えないモデルなので、Pelikan ヘミングウェイと呼ばれる割りには今一歩人気が無いようだ。 
個人的には茶色+オレンジのヘミングウェイよりも、黒+オレンジのバーントオレンジの方が色のバランス的には良いと思う。ただしシェイプはやはりヘミングウェイは良い。
Montblanc No.139はぎこちない作りだが、ヘミングウェイは一分の隙もないデザインじゃ。きっと細部をリファインしたのだろう。
ただ、素材の熟成までには時間が足りなかったとみえて、キャップリップや天冠に専門家が見ればわかる程度の微細なクラックが(ほぼ100%)入っていると聞いた。 

このバーントオレンジも、使い始めるとすぐに胴体に横線の深い傷がつく。これは100%の確率で発生する擦り傷!
これを起こさないためには、購入するとすぐにキャップの内側のエッジを1200番〜2500番程度の耐水ペーパーで面取りすること。これを怠ると傷だらけになります!
キャップを一回開け閉めしただけでも傷になりますので。ほとんどの軸に販売時点から傷がついている。
しかし心配ご無用!数回の開け閉めによる傷などは、銅磨き布(金・銀・プラスティックも同効果)で縦に擦るとすぐに落ちる。

23購入直後のペン先とペン芯の位置は左画像のとおり。ペン芯がペン先の模様より1个曚描阿暴个討い襦
そして首軸にペン先の太さ刻印が隠れそうになっている。この状態は拙者の趣味ではない。
そこでペン先とペン芯を分解し、位置を揃えてから再度組み立てている。
慣れない人がやると、ペン先とペン芯とが緩くなり、筆圧をかけただけでペン先とペン芯がズレるようになるので、良い子は手を出さないようにな。 

54最近のPelikanのペンポイントは一時ほどの乱れは無くなった。しかしペンポイントの調整はまだまだPilotやMontblancと比べると甘い。
横から見た形状にも普遍性がない。個体によってだいぶ形状がばらついている。このバラツキが調整師にはたまらない。
またペンポイントを正面から見ると、背開きになっている。これだとインクフローを良くしてもエッジが引っ掛かってしまう。
従って、ペン先とペン芯を分解した時に、背開きを直してから組み直すのが得策。これも調整師の楽しみの一つ。
ただし・・・国産メーカーの調整師の方は、よほど暇でない限り、M800の分解・調整・組み直し、研磨は(無料ペンクリでは)やられていないらしい。 

もしM800の書き味を数段階上げたければ、ぜひ萬年筆研究会【WAGNER】の定例会にお持ち込み下され。次元の違う書き味に変身しますぞ!きっと・・・ 

Posted by pelikan_1931 at 23:13│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
ぶちゃいくももちゃん さん

分解してペン先を腹開きに修正して組み直せば直ります。
またペンポイントの根元はCarちゃんで研磨して綺麗な斜面に直します。
最後にMontblancのBニブにあるような面取りをペンポイントの背中(上)にすると、実に綺麗なペンポイントになります。

ここまでやるのがWAGNER流究極調整じゃ。もっとも100%成功するわけではないがな。
Posted by pelikan_1931 at 2015年12月04日 21:41
こんばんは
スリットも先に行くほど開いているようですし
ペン芯が下からニブを押し上げているのですかね?
分解して組み直すと治るかな?
それともお湯にでもつけて押し下げると治りますかね?
それにしても
殆どの人はこのまま使っているのですね..
タマよりも外に金地のニブが出ているもなんとも嫌ですな
どうなのですかね
私的には買わないな これ..
Posted by ぶちゃいくももちゃん at 2015年12月04日 21:34