2015年12月02日

趣味の文具箱 Vol.36 ・・・ もうすぐ店頭に並ぶ!

1趣味の文具箱 Vol.36が判佝納劼茲蠢られてきた。今回の発売日は12月4日(金)。万年筆専門店などでは明日店頭に並ぶかもしれない。

今回は【万年筆インクに夢中!】 というタイトルが示すように、インクの調査が深くて感心した。
特に、プラチナ万年筆の協力で測定したメジャーインクの粘度をmPa・s(ミリパスカル秒)で比較した表がすごい。

今まではプラチナのカーボンブラックが圧倒的な粘度で、それに続く物はなさそうだと考えていたのだが・・・

プラチナ・カーボンブラックの1.94 mPa・s に対し、モンブラン・パーマネントブラックが1.91 mPa・s と、肉薄する数値を出したのは驚き。

それに続くブラックインクは、ペリカン・ブラックの1.45 mPa・s なので、圧倒的な粘度と言えよう。
ちなみにセーラーの極黒は1.14 mPa・s らしい。

プラチナのカーボンブラックと同じ粘度を出したとは・・・やはりモンブラン・パーマネントブラックは顔料系かな?
ただ、顔料系よりも粘度の高い染料系インクもあるのは事実。

プラチナ・カーボンインクに近い粘度を出しているのが、あと2種類ある。Pelikanのハイライトインクの黄色とグリーン。これらは1.85 mPa・s と1.83 mPa・s 
ただ、この2種類に関しては、澱(おり)が出来た経験があるので、萬年筆に使う気にはならないなぁ〜。

連載人のはまりインク特集では、拙者と古山画伯がプラチナ・カーボンブラックを推している。
しかし、画伯は瓶入りのカーボンブラックで、拙者はカートリッジのカーボンブラックという違いがある。
粘度は瓶インクで計測したのは明白だが、カートリッジインクを溜めて計測したらどうだっただろう?

実は、カートリッジと瓶では多少性質が違う。それについては拙者が説明しているので読んで下され。

KOBE Pen Show の ぬらぬら調整講座 では、趣味の文具箱Vol.3をテキストとして使うので、参加希望者は購入してから 北野工房のまち へおいで下され!
 

Posted by pelikan_1931 at 20:00│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
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こんばんは。
モンブランのパーマネントブラックを精製水に分散させたもので、チンダル現象を確認できましたので、顔料ではないかと思います。
http://pgary.hatenablog.com/entry/2015/12/04/194320
Posted by がりぃ at 2015年12月09日 19:09
がりぃさん

あ、なるほど!夏には書き味が悪いなぁ・・・と感じていたのは粘度と温度の関係だったのですね。ようやく霧が晴れました。
Posted by pelikan_1931 at 2015年12月03日 23:18
5
こんばんは。
Vol.11以来となる粘度のデータが載っているということで楽しみです。
ただ福岡は日曜を挟むので月曜になってしまいます。待ち遠しいです。
20℃の水がだいたい1mPa・sなので、粘度が高いのは倍くらいあるんですね。
ちなみに粘度は温度で結構変わり、温度が低いと高くなりますので、これからの季節はよりぬらぬら感が増すかもしれません^^;
Posted by がりぃ at 2015年12月03日 18:27