
今回は【万年筆インクに夢中!】 というタイトルが示すように、インクの調査が深くて感心した。
特に、プラチナ万年筆の協力で測定したメジャーインクの粘度をmPa・s(ミリパスカル秒)で比較した表がすごい。
今まではプラチナのカーボンブラックが圧倒的な粘度で、それに続く物はなさそうだと考えていたのだが・・・
プラチナ・カーボンブラックの1.94 mPa・s に対し、モンブラン・パーマネントブラックが1.91 mPa・s と、肉薄する数値を出したのは驚き。
それに続くブラックインクは、ペリカン・ブラックの1.45 mPa・s なので、圧倒的な粘度と言えよう。
ちなみにセーラーの極黒は1.14 mPa・s らしい。
プラチナのカーボンブラックと同じ粘度を出したとは・・・やはりモンブラン・パーマネントブラックは顔料系かな?
ただ、顔料系よりも粘度の高い染料系インクもあるのは事実。
プラチナ・カーボンインクに近い粘度を出しているのが、あと2種類ある。Pelikanのハイライトインクの黄色とグリーン。これらは1.85 mPa・s と1.83 mPa・s 。
ただ、この2種類に関しては、澱(おり)が出来た経験があるので、萬年筆に使う気にはならないなぁ〜。
連載人のはまりインク特集では、拙者と古山画伯がプラチナ・カーボンブラックを推している。
しかし、画伯は瓶入りのカーボンブラックで、拙者はカートリッジのカーボンブラックという違いがある。
粘度は瓶インクで計測したのは明白だが、カートリッジインクを溜めて計測したらどうだっただろう?
実は、カートリッジと瓶では多少性質が違う。それについては拙者が説明しているので読んで下され。
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