2016年02月11日

回転吸入式萬年筆のインク吸入量を限度まで増やすには・・・

1左画像は上がM800 Demonstratorで下がM800 Green Demonstratorじゃ。
下は通称 Green Demo  と呼ばれている。Pelikan M800の最初限定品ではなかったかなぁ?
ただし限定番号が軸に打たれていないのでそれが限定かどうかを確認することは出来ない。

上下の萬年筆を見比べると重要なことに気がつく。Green Demoの方が、ピストン弁がかなりペン先寄りに位置している。
当然、上のM800 Demo よりもインク吸入量が少ないことになる。
そうでなくともインク吸入量がさほど多くないM800でこれだけの差は厳しい。
なんとか、Green Demoのインク吸入量を増やすことは出来ないのだろうか? 

答えは・・・出来るが、M800 Green Demo というか Demonstrator モデルではやるべきではない

M800デモで説明すると、中央右側の切れ込みがあるブラスの金属の筒の左端にあるTwist Stopperと呼ばれる部品を外す事が第一歩。

そのためには、尻軸ユニットを右に回して外す必要があるのだが、Demonstrator モデルでそれをやると、胴軸のネジに塗った接着剤?が剥がれ、再度組み立てたときに小汚くなる。 

だからこそ・・・ 出来るが、M800 Green Demo というか Demonstrator モデルではやるべきではない  という回答になるのじゃ。

ただし、Demonstrator以外のモデルではネジの部分が外部から見えないので、インク吸入量を増やす改造は可能。
もっとも、最近の量産品はメーカー側でもインク吸入量を最大化する作業が自動化されているはずで、ほとんどやる必要は無いはずじゃ。

あるとすれば、限定品。こちらは手作業で組み立てているのか、インク吸入量が少ない物にたまに出会う。

では、どうやって吸入量を最大化するのか? それは、次回の水道橋で、希望者がいれば解説しよう。
Blogではうまく伝わらない可能性があるので、実習付きで解説することにする。 

Posted by pelikan_1931 at 22:00│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック