2016年05月16日

ブルー・オ・ブルー と ヴァイブラント・ブルー との違い

12Pelikanの軸模様変更戦略は大成功となり、いまやアメ横は"Pelikanの一人勝ち”状態だとか。
さして目新しい戦略ではないので、偶然だとは思うのだがな。なぜならLamyはずっと以前から年度モデルを出しているので、目新しい戦略とも思えない。

定価は定番品と同じでも、限定品扱いらしく、アメ横の値引率も限定品と同じ。それを安いと考えて買うか、買うのを躊躇するかだが・・・
今のところは、買う人が多いのだろう。なんせ販売店在庫は皆無と呼ばれているほどヒットしているからな。

もっとも、販売店からの要望で出荷する段階で人気が高いという事が、そのまま、その萬年筆の人気が高いとは限らない。

それにしてもヴァイブラント・ブルーの人気は異常!最近ではM600ピンクの次くらいではないかなぁ?海外ではグランプラズの人気もすごいらしい。

NYのFPH(Fountain Pen Hospital)の値引価格が、日本での定価よりも高いくらいだからなぁ・・・最近のPelikanの限定品はな。

軸色を比べてみると、ヴァイブラント・ブルーはかなり明るい。これが初夏のイメージに合うと言って購入する方が多いと聞いた。
後で購入を理由付けをしているだけではないかな?

3こちらはペン先。右側のブルー・オ・ブルーのペン先は18C-IB(Italic Broad)で、雛は二匹でくの字の切れ込みを子ペリカンとして扱うのじゃ。
このニブは、かなり背開き気味で、インクフローが極端に悪かったのを、スリットで開くことでItalic調の文字が書けるようにした・・・
のではなく、左右に傾けながら書く事によって、思わぬ字形を出すことを狙っている。字の上手な人には不要なペンじゃな。
ペン先のシェイプがややずんぐり気味なのがわかるかなぁ?

一方のヴァイブラント・ブルーのペン先には、金属部分と同じく、銀色のメッキ処理が施されている。おそらくはプラチナ仕上げではないだろうか?

ブルー・オ・ブルーのペン先は、やや猫背気味で、ポッチャリトした体型。このペン先バリエーションの中ではMが最高だろう。実にインク流量と字幅のバランスが良く、絶対にインクの息切れが発生しない。

一方のヴァイブラント・ブルーのペン先は、かなり軟らかい感じがする。ペン先平面部の面積は、ブルー・オ・ブルーのペン先平面部面積が狭い。
この平面部の広さが広いほど書き味が軟らかくなる、言い替えれば60年代のMontblanc 2桁番シリーズに匹敵する書き味となっている。

特に、ほとんど見かけない18C-EFのペン先を研いでから再構成すると、とての昔のペン先だとは信じられないほど進歩している。

あまり人に教えるとますます品薄になるけれど・・・18C-EFは、最近のPelikanのシリーズの中では出色の出来!ちなみに 中国からの客人は、ほぼ100%がEFを選んでいくとのこと。

Posted by pelikan_1931 at 22:48│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック