2016年06月30日

7月3日(日)水道橋にて【ペン先へのプラチナ鍍金講座】を実施!

表題のとおり、日曜日の萬年筆研究会【WAGNER】表定例会にて、ペン先へのプラチナ鍍金講座を開催します。

ただし、ペン先をプラチナでベタに鍍金するような簡単な鍍金(メッキ)はやりません。それは工具さえ揃えれば誰でも出来ます。

今回は、ペン先の塗り分け(バイカラー)鍍金の実習です。

1まずは、ペン先を綺麗に磨いて、金一色にします。既に鍍金してある部分を完全に落とします。

ビニール手袋をしたうえで、ペン先を綺麗に洗浄します。超電解水が便利かな?水でも十分です。

乾いたら、そこに左画像の鍍金マスク液を専用薄め液で薄め、筆でペン先の鍍金しない部分をマスク液で覆っていきます。

すぐに乾く液、しかもかなり粘りがあるので、綺麗にマスクするのはかなり困難です。

特に、ペン先のような狭い部分を鍍金するには、ある程度の器用さが必要とされます。

またルーペをつけたまま絵筆で描きますので、ボーグルーペがあると便利でしょう。

2使うのは左のような絵筆です。これはネイルアート用のもの。
本来は結構高いらしいのですが、中国から安く入手出来ました。

あくまでも金色を残す部分をマスキングします。
その後、全体にプラチナメッキ液をつければ、金色の部分はマスキングされているので銀色には鍍金されません。

ちなみに鍍金マスク液は2時間以上乾燥させなさいと説明に書かれているので、遅くとも14:00までにはマスキング作業を終わらせて下さい。

プラチナ鍍金自体は、脱脂後は数秒で終了します。その後すぐにマスキング部分を取り除けばバイカラー鍍金の出来上がりです。

ただし、外から金、銀、金となっているような鍍金は非常にマスキングが難しいですよぅ〜!
製図が得意だった人には向いているかも?

プラチナ鍍金が剥がれてみすぼらしくなったペン先をぜひお持ち込み下さい。

使うのは【めっき工房】 と白金めっき液。この鍍金セットは拙者も初めて会場で使うので条件は一緒。いざマスキング勝負じゃ!

Posted by pelikan_1931 at 22:50│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
お師匠さま、ご返答いただきありがとうございます! U^ܫ^Uノ

脱脂液は酢酸エチルなどの有機溶媒ですので、マヌキュアの除光液とほとんど同じ成分もしくは似た効果があります。
または水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウム、界面活性剤の混合物ですね。こちらは有機成分を分解し溶解します。タンパク質も分解しますので、指に付けると皮膚が溶けます。
どちらにしても有機成分を溶かしてしまいますので、脱脂液で十分に有機汚れを落とした後にマニキュアを塗布する必要があります。
このマスク液は脱脂液にも耐えられるものなんでしょうか?
あんまり耐えられると落とすときに大変そうな気がします。w
しかし、緑色って何でしょうね?
車の不凍液(エチレングリコール、緑に着色)みたいなもの?


Posted by ぽち at 2016年07月02日 11:23
ぽちさん

プロメックスの鍍金セットを使った際には、マニキュアは脱脂液でかんたんに滑り落ちたので、鍍金マスク液を使うようになりました。
鍍金マスク液は緑色なので、ミドラーにはたまらない色と・・・臭いです。
Posted by pelikan_1931 at 2016年07月02日 10:28
お師匠さま、こんちはー。

このマスク液がどのようなものか、わかりませんが、お手軽なものではマニキュアが使えます。100円ショップとかで売っている程度のものでも十分です。薄め液として除光液を使います。これだと比較的すぐに乾燥するので、あまり時間が掛からなくて済みますよ。
取り除くのは除光液で。
めっき工房はペンタイプの電解メッキ式ですので、マニキュアでも耐えられそうです。
以前のメッキ液は劇物が多かったんですが、最近のは比較的穏やかな物になったようですね。

Posted by ぽち at 2016年07月01日 18:28