2016年08月15日

WAGNER 創立11周年記念萬年筆のペン先・・・SM

1WAGNER 創立11周年記念萬年筆の仕様は確定し、近日中に軸の試作品が出来る予定。
8月17日まで製造元がが夏休みなので、いつ試作品が出来るのかは未定。
WAGNER 創立11周年記念萬年筆の軸は11周年記念と同じくNICEベース。
写真の山中をベースにしようかとも考えたのだが、拙者にはやや滑りやすい気がする。
特に胴軸のネジの部分よりも後ろを軽く握って書く拙者には、山中程度のチェイスでは物足りない。やはりNICEのような深い彫りの方が握りやすいな。
今回は胴軸は薄い紫、尻軸、首軸、キャップは濃い紫という組合せ。色見本はあるが、やはり丸く出来上がらないと色はよくわからないので割愛。

2今回のペン先バリエーションはUEF、SM、Cとなった。このSMに関しては紆余曲折があった。
中屋では中軟というペン先が有り、これがまさにSMと同じなのだが、プラチナのラインナップからSMは姿を消した。
拙者が知っているのは、山中で出たSM(左画像)と、ショップチャンネル限定で限定本数発売されたSMがあるだけ。
実は圧延工程がまったく違うので、コストの関係でセンチュリー系では作るのを止めたのでは?と想像している。

製造元からも、【SMは勘弁して!】と何度も言われたが、値段が高くなってもいいので作って欲しい!と膝にすがりついて、なんとか作って貰えることになった。
値段はミュージック付きと同じ位になるが、そこは我慢するだけの価値はある。60年代Montblanc 2桁番台の書き味に酷似!
そして、首軸内のスクラッチのような線も無くなる。これは傷ではなく、規則性を持って盛り上がっているらしい。
何故そんなことを?これはペン先とペン芯が抜けにくくするための策で、昔からあったらしい。それをスケルトン軸になっても敢えて直さなかっただけ・・・だったのだろう。

実はこの内部の線については、The Fountain Pen Network でも批判が続出していたと水道橋大会で聞いた。

この線は、既にお知らせしたとおり、河口ではすっかり無くなっている。きっとペントレで中田社長にみんなでお願いしたのを受けて改良してくれたのだろう。

今回のWAGNER 創立11周年記念萬年筆では、前回不評だった限定番号を彫るのを止める。二次マーケットに流しにくいとのことだったが、当方ではまったく管理していないのだがなぁ・・・ 

そのかわり、すごい仕様が追加される。それについては一般公開はしないで、会員だけの楽しみとする。 

Posted by pelikan_1931 at 22:50│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
SMペン先、良いですね!
行きつけの文具店で聞いた話によると、山中の時にSMにオーダーが集中し過ぎた結果、本数が確保できない販売店が続出してお客に迷惑を掛けたので、今回の河口では見合わせたとの事でした。
Posted by すいどう at 2016年08月17日 19:47
お師匠様、これ良いですねぇ♪

ニブとペン芯も、別売りして下さると
嬉しいです(^_^;)
Posted by 杜のあくま at 2016年08月17日 14:54