2016年08月18日

一ヶ月間超電解水につけておいたParker 75 バーメイル

1先月の18日、y.y.Dayの翌日に東京へ戻り、荷物を整理していた時、机の下から発見したのがParker 75のバーメイル軸。
インクはペンマンのRUBYという禁断のインク。Montblanc限定品を溶かしてしまうと言う噂が出たインクの一種じゃ。
ただ、Parker製の萬年筆には無害と言われていた・・・というかコンバーターで使う限りは問題は無かった。
残念ながら机の下に半年ほど隠れていたので、なにかとインクが乾きやすいパーカー製萬年筆らしく、インクがカチカチに固まっていた。
しかしペンマンインクは水に溶けやすいので、さほど心配はしなかったが、Parker 75の構造のせいで、洗浄にものすごく時間と金がかかった!

上記写真のように分解し、首軸に流水をかけて洗浄し、強く降ると・・・そこらじゅうに赤インクが飛び散る。
従ってこの作業は風呂場で行い、超電解水とメラミンスポンジで汚れをすぐに落とす・・・という作業を繰り返す。

それでもその状態で首軸を遠沈管に入れ、超電解水を満たして降ると、管の中が真っ赤になる。
そうなったら、首軸内にティッシュを丸めた物を入れてインク水を吸い取り、再度水で洗浄してから、首軸を遠沈管にいれ、超電解水を入れて振ると・・・
また真っ赤になり、上記を繰り返す・・・それを3日かけて10回行い、やっと色が赤く染まらなくなってから一ヶ月ほど超電解水につけ込んだままにしておいた。

流石に超電解水はうっすらとピンクに染まっただけ。どうやら首軸内部のフィンにからみついていたインクは全て抜けたようだ。

パーカー75は、拙者らの年代の者にとっては父の萬年筆という位置付け。子供はキャップレス、親はParker 75だったと記憶している。

ギュルンギュルンという独特の書き味は書いている事を常に実感させてくれる。 書き味としては非常に好きな萬年筆じゃ。
それを追い込み調整すると、一文字書いて、【エッ!】 と思わずペンポイントにルーペをあててしまうほどの書き味になる。

これでペン先が乾きにくければ未だに市場に残っていたかもしれない。ソネットよりはマシだが、このParker 75にも、常にペンポイントの乾燥で泣かされるなぁ・・・

さて、どのインクを入れようかと悩んでみたが、やはりここはParkerの黒のカートリッジでしょ!
このインクはかなりグレーぽいインクで、国産の真っ黒インクになれていると、ちょい薄墨のようで良い感じ。
しばらくはこのインクにはまってしまうかもしれない。 

Posted by pelikan_1931 at 22:30│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック