Pelikan M800系の限定品の中で最も不人気なのは・・・Golfであるのは間違いない。
綺麗なグリーンの軸で、ペン先も18CでPF刻印付き。
しかし何故か不人気で、一時はeBayで定番品よりも安く売られていたことがある。
拙者が一番安く落札したときには200ドル。たしか1ドルが90円くらいの時だったはず。
ということは、一本が18,000円!たしかに定番品のアメ横価格と比べてもかなり安かったことになる!
間違いなくPelikanのM800系限定品の中で圧倒的に不人気!
抱かれたくない男ベストテンにたとえれば出川哲朗クラス!2位にダブルスコア?で不人気なのじゃ。
では不人気2位はといえば、Pelikanの限定品第一号と言われるPelikan Greed Demonstrator!
1992年に3000本発売された・・・と言われているが、Serial番号が振られていないので、本当は何本作られたのかは証明のしようがない。
そもそもこのM800 Green Demo が限定品として発売されたのか、Demonstrator、すなわち吸入デモ用として市場に出されたのかはよくわからない。
限定品なら限定番号を入れるのは、当時の常識だったはず。ヘミングウェイだってそうだったしな・・・
2番目に人気が無かったのは、やはり限定番号がふられていないという事実が重くのしかかっていたのだろう。少なくとも拙者はそうだった。
軸としては、透き通って綺麗なのじゃ。ただ軸色が薄すぎて、少しでもインクを入れると汚れが目立ってしまう。
最初に購入したM800 Green Demoにインクを入れ、その現実を知って以来、拙者はデモンストレーター軸にインクを入れられなくなってしまったのじゃ。
つまりは拙者に、絶対にデモンストレーターの回転吸入式にはインクを入れないという決心を促した一本がこれ!
最後に残った一本は、随分以前に調整したままになっているので、ペン先も曇っていた。
下側がペン先清掃後の画像。最近の調整ではやらないが、ペン先をかなり前に出す改造を施している。
それにしてもこの痔大のM800のペン先は素敵な姿をしている。PF刻印が無くなると同時に、猫背のペン先になってしまった。それがPelikan M800冬の時代!
第二の冬の時代が、先代のペン先。左右のペンポイントの大きさが著しく違うという困りもの。
それと比べれば、最近のペンポイントはずいぶんと格好が良くなっている。猫背も解消されている。
ただ、EFなどでもかなり大きなペンポイントが付いているので、はっきり言って調整無しで使えるM800は数が少ないだろうな。
萬年筆研究会【WAGNER】のペンクリでも、最近一番持ち込まれるのはM800。
もし、現在のM800の魅力的な軸に、このM800に搭載されていたペン先が付けば、最強なのになぁ・・・
現行のM800には・・・”すばらしく綺麗な足のモデルだが水虫持ち”・・・というようなブツが時折混じっている。