2017年03月01日

カスタム URUSHI の 30号ペン先は本当に巨大なのか?

1趣味文 Vol.41 の 113頁に30号ペン先が掲載されている。たしかに大きくて柔らかいペン先だが、あくまでもPilotの中での比較でしかなかった。

そこで今回、同じ18金ペン先でも、1960年代のモデルでよく見かけるNo.149の18Cペン先と比較してみることにした。

まず握ってみてわかるのは、Pilotの方は、かなりペン先が薄い。少し力を入れるとすぐに曲げられる。
一方のMontblancの18Cニブはかなり肉厚で、多少のことではびくともしない。

長さではNo.149のペン先の方がかなり長いが、首軸にセットするとPilotの方が若干ではあるが長くなる。
すなわち首軸先端部からペンポイントまでの長さはPilotの方が長い。

言い換えれば、No.149では首軸内部に隠れた部分が他社のペン先よりもはるかに長いのじゃ。
カスタム URUSHIと比べると、首軸に入っている長さは1.5倍ちかく長い! 

ガチガチに硬いペン先を紙にぶつけるようにして速記する作家の筆圧に耐えるには、ペン先とペン芯が多少のショックでずれてはいけない。
そこでNo.149では首軸内でペン芯と接する部分を長くした。ペン芯との密着している長さを長くし、ブレを封じたのだろう。

一方でカスタム URUSHI は極端に柔らかいペン先なので、ペンを紙にぶつけるような書き方には適さない。
ゆっくりと、記憶の断片を拾い出しながら書くような場面にぴったりなのじゃ。 

いずれにせよ、時代とともにコストカットされてきているので、No.149のペン先も最近ではコストカット穴があいている。

この両者は金の含有量は一緒なので、重さの差が、金の量の差となる。

本日計測すると、カスタム URUSHI のペン先は0.96g で No.149 18C は1.26g。
すなわち、金の量はNo.149の方が1.3倍ほどあることになる。

カスタム URUSHI では、No.149から”萬年筆の王”の称号を奪えないことがわかったな。 

Posted by pelikan_1931 at 22:16│Comments(11)
この記事へのコメント
スティロプリュムさん

これが回転吸入式なら買い!ですが、インク止めやカートリッジ式ではねぇ・・・
Posted by pelikan_1931 at 2017年07月06日 23:23
4
最新号の趣味と文具箱にもパイロットカスタムUrushiが取り上げられていますし、スミ利さんのホームページのブログではモンブラン149との比較の中、礼賛とも言える高評価でしたので、ムクムクと所有欲が擡げましたが、1980年代のモンブラン149を持っているので、それとの客観的な比較を知りたかったです。お陰様で所有欲が減衰しました。日本で国産万年筆が88000円は高すぎます。西欧ならペリカンM1000買えます。参考になりました。どうもありがとうございます。
Posted by スティロプリュム at 2017年07月05日 21:54
そう言えば!グラム数で行くと80年代後半からモンブランもコストカットしてるので、もしかすると逆転もありうるかも!(笑)
やばい(−_−;)
Posted by 白星 at 2017年03月03日 09:42
久しぶりに気になるモデルが来た?と思いましたが残念です。
Posted by こうたろう at 2017年03月02日 22:32
どえらい穴が空いているのに衝撃を覚えました。
Posted by fun114 at 2017年03月02日 11:51
ペン芯だけ60年代のトランジットだったと思われますぅ。
Posted by 白星 at 2017年03月02日 11:48
ということは、キングプロフィットに特殊ペン先を付ければ金の含有量で149をしのげる!
Posted by Lady P Love at 2017年03月02日 07:43
”萬年筆の王”たるもの、地金が厚いガチニブが良いのですね。
Posted by たかだ at 2017年03月02日 07:31
おはようございます。
URUSHIは実物を見たことがなく、この比較がとても気になっていました。
頭をもたげていた物欲が、おとなしく収まってくれました。
ありがとうございます。
Posted by 快ショク快ペン at 2017年03月02日 07:22
あ、1970年代だったんだ。
1970年代前半のボディ、2本線の入ったペン芯でした。
Posted by pelikan_1931 at 2017年03月02日 05:41
お!1970年代前半の18Cですね、ムフッ
( ̄▽ ̄)
Posted by 白星 at 2017年03月01日 22:36