2017年04月16日

最近再評価したペン先について

1いままであまり本気で使ったことがなく、軽るーくうっちゃっていたペンポイントなのに、最近になって急に拙者の評価が上がったものを紹介しよう。
左画像の上側は萬年筆研究会【WAGNER】11周年記念モデルだが、ペン先は通常のセンチュリーについている14K-Bとなっている。
不思議なことにセンチュリーの14K-Bは今までに使ったことがまったくなかった。限定萬年筆でもプララチナ製でBを選んだ記憶が無い。
今回たまたま14K-Bニブを取付け、その先端部をStubに研いでしまった・・・
仙台大会で別の萬年筆のペン先調整の要望だったのだが、途中でこの萬年筆と間違えてStubに研磨してしまった。
いわば間違えて研磨したのだが・・・これが実に具合が良い。Bの書き味ではもちろんないが、そうかといってStubでもなく、Italicに近い書き味。
これが良いのじゃ!めったに萬年筆で字を書かない拙者が毎日愛でている。14K-Bは、そこから調整して様々な味を出すペンポイントとしては最高ではないかなぁ!
削り方によっていかようにでも姿を変えてくれるし、書き味も変幻自在。これは面白い!
次回の萬年筆研究会【WAGNER】の限定萬年筆には14K-Bもラインナップに入れてみようと思う。
 
2次はパイロット5号ペンの14K-M。写真の平蒔絵モデルについていたペン先。
この萬年筆は昨年の松江大会で中屋万年筆店で購入した物。ペン先を14K-Fから14K-Mに交換してもらったのじゃ。
こちらはほとんど購入した時に近い状態で使っている。
強いて言えばペンポイントの腹を少し開いて2分ほど舐めた程度かな?
この軸にプラチナのクラシック・カーキを入れている。使っているコンバーターはコンバーター20。
既に製造を取りやめたのか、もはや店頭在庫しか無いと言われている。
完全にコンバーター40にReplaceされたらしいが、人気はコンバーター20の方が上という変な団体だからなWAGNERは・・・
このカーキと14K-Mの相性が抜群で、実に気持ちよく書ける。
パイロットのペン先は、ペンポイントが硬いせいか、ペン先を紙におろした時に、コツンと紙にペンポイントの腹があたる感触があるのが特徴。
このコツンが気に入らないという人は決して少なくないのだが、こと14K-Mに関しては簡単にコツンを消し去ることが出来る。
そして消し去った後のMのペン先はスムーズでありながら、書き出し掠れも、筆記中の滑りやインク切れ(呼吸困難)も無い。この書き味は目から鱗だったなぁ。
これまで見向きもしなかった太さのペン先の良さを発見したのは今年に入ってから。

ところが昨年、もう一種類目から鱗の書き味を持つペンポイントを発見していた。
ただ、いきがかり上、非常に紹介しにくいなぁ・・・と思ったまま今日に至っている。今回、思い切って白状しよう。

実はセーラーのレアロについているMのペン先が恐ろしいほどの書き味を持っているのを発見したのじゃ、昨年!

昨年のWAGNER 2016 には21K-Mをペン先バリエーションに入れていたのだが、それは全てがM→UEFへ研ぎ出すことを前提としていた。
実際、要望があった物は全て
M→UEFへ研ぎ出したのだが、その過程であることを発見した。
研ぎ出す前の21K-Mの書き味が実に素晴らしかったのじゃ。全ての21K-Mが!
これまで書き味の良いレアロのペンポイントは、(MSを除けば)MFに最高評価を下していた。
ところが、最近ではMFの出来よりもMの出来の方が良くなってきている。
研ぎ出しのベースに使った21K-Mは、少しなめる程度で、魚魚魚(ぎょぎょぎょ)と驚く書き味になった。
今までの21K-Mの書き味は何だったの?というようなねっとりとした書き味だったのに・・・全て
M→UEFへ研ぎ出してしまった。
従って、今回写真を掲載することが出来なかった・・・

しかし、ついに2017年のY.Y pen の受注が始まった。拙者は今までBニブばかり申し込んでいたのだが、今回は迷うこと無く18K-Mとした。

今までのY.Y. Penは拙者にとってはコレクションアイテムだったが、今回は実際にインクを入れて使用することにしている。
そうなると現在マイブームのMニブにするのは自明じゃ。
本日から正式に受注が始まったばかりだが、既に半数近くが売約済みとなっている。(限定数60本)

実はレアロ用のペン先にもセーラー独特の癖がある。この癖を目立たないように研磨すると、この18K-Mもさらに大化けするはずじゃ。
少なくとも21K-Mでは大化けした。となればセーラーの”歴史上の傑作”と言われながら正式なラインナップから姿を消して久しい18K-Mのペン先ならどれほど良いだろう?

出来上がるのは7月16日のY.Y Day!  5月のペントレ会場で、このY.Y Penの受注会を行いますので、希望者は親方のブースに殺到されたし。
ただし殺到しても見本はまだ出来ていません、たぶん。口上だけを信じて5万円払って予約するわけじゃ。でも決して損はしませんぞ。 


Posted by pelikan_1931 at 23:13│Comments(4)
この記事へのコメント
お師匠様 お疲れ様です。

2017年のY.Y pen 気になります〜
昨年はお師匠様から最後の一本を購入させて頂きましたが、限定60本 
どのような仕様 デザインなのかも分からないですが、Fニブ 欲しいです!
無理だろうなぁ〜
Posted by Eu at 2017年04月17日 21:55
はじめに画像を見て、この(旧)平蒔絵の鶴には、カスタム67と同形状のペン先がつく筈なのに…と思い、よく読んで見るとペン先を交換なされたとの事。納得です。yy限定…気になりますねぇ。今年こそ逝ってみようかな??
Posted by すいどう at 2017年04月17日 11:58
継蓬さん

あの時は睡眠不足でもうろうとして調整してました。
それにしても一本の万年筆の調整中に別の萬年筆に続きの調整をするとは・・・焼きが回った物じゃな。とほほ。
Posted by pelikan_1931 at 2017年04月17日 10:00
お師匠さま
件の14K-Bのstubは小生のM400を調整していただいてた際に起きた椿事かと存じます.
なぜあの時「せっかくですので,それもお引き取りしましょう」と言わなかったのか,悔やまれてなりません.
^_^;
Posted by 継蓬 at 2017年04月17日 09:02