2017年04月17日

金と銀

3昨日(2017年04月16日)の記事の写真を見ていて有ることに気付いた。
右側のパイロットのペン先の根元に黒い部分が見えている。あれ?インクが残ってるのかな?とも思ったがすぐに原因はわかった。
ペン先が首軸から出ている長さがパイロットの標準とは異なっている。首軸から前に出ている長さが若干長いのじゃ。
それでなんとなくバランスが悪い見え方になっていたのじゃ。
この黒い部分は、実はコストカット穴。金の量を節約するために首軸内部に隠れた部分に大きな穴を開けているのだ。
首軸内部はペン先をホールドするだけの役割しか無いはずなので、コストカット穴を開けてもインクフローや書き味に影響は無い。
あるメーカーの担当者がコストカット穴について問われ【インクの流れを良くするためです】と答えたという都市伝説がある。まさかねぇ〜(*^O^*)
さっそくペン先を指で押し込んでおいた。ペン先が出ていたから書き味が良くなっていたのかと思ったが・・・
ちゃんと押し込んだところ、書き味はさらに上がった!めでたしめでたし

1左画像はずいぶん以前に販売されていたParker 75のバリエーション。以前にも紹介しているはずじゃ。
父が使っていたせいもあるが、拙者はParker75の書き味は大好き。
どう調整してもけっしてなめらかな書き味には鳴らず、ごりごりとした書き味。
このごりごりというかぎゅるんぎゅるんというか・・・なんとも表現しがたい書き味が忘れられないのじゃ。

Parker 75の軸と言えば、誰もがスターリングシルバー軸を想像するだろう。事実おどろくほどたくさん作られ、Parker 75を代表する軸じゃ。
その昔、書斎館の館長(拙者と同い年)の若い頃、実家の手伝いで羽田空港の免税店で萬年筆を売っていたそうだ。
市場売れたのはParker 75で、ガラスケース一本の売り場に人が殺到し、どんどんガラスケースが押されるので、両側にそのガラスケースを押さえておくだけのバイトをやとっていたのだとか。
すなわちガラスケースの両側にアルバイト2人で、真ん中に若き日の館長。
1万円札は金庫に入れる暇が無いので、次々に足下の段ボールに入れて靴で押さえておく・・・という状態が毎日だったと10年ほど前に聞いた。
まぁ、パーカー最強の時代だったのだろうな。三種の神器のパーカーの萬年筆はパーカー51だったはずだが、一番売れたのはParker75(のスターリングシルバー)だったと思うな。少なくとも日本では。

ところが拙者は純銀軸よりもバーメイル軸よりも、金鍍金軸の方が好きじゃ。
純銀軸が男性的で渋くすぐ曇るのに対して、金鍍金軸は華やかで模様も綺麗。ペン先の金色ともマッチして実にかっこいい。
たまに首軸先端部の銀色の金具にも金鍍金してある固体がある。拙者も数本持っているが、そちらは宝物。たしか過去に紹介しているはずなので、みたい方は根気よく検索して下され。

2今回紹介した純銀軸は普通のものではない。
天冠部分にオパールが埋め込まれているモデルなのじゃ。
これは10本以上持っていたはずだが、その昔、部下の昇進や退職や結婚の記念品に進呈し、今では2本しか残っていない。 
実はオパールではなく、赤や緑の石(宝石?)をつけたモデルもあるらしい。
拙者が赤い石の付いたボールペンとペンシルのセットをペントレに出品していたとき、刈谷の巨匠が”これと同じ天冠の萬年筆を持っているから記念に買うわ”といって購入して下さった。
その萬年筆見たかったなぁ・・・! 

Posted by pelikan_1931 at 22:56│Comments(2)
この記事へのコメント
Mont Peli さん
ありがとう!

これで見ると、1本あたりの値段はParker51が高かったんですねぇ。
Posted by pelikan_1931 at 2017年04月18日 23:18
Parker社のどの万年筆が一番売れたかという目安の数値ですが、万年筆本とネット文献から拾い上げてみました。
大まかな数字では
1.Duofold---販売期間(1921-1935)の実績
10百万本/55百万ドル
2.Parker51---販売期間(1941-1969)の実績
20百万本/400百万ドル
3.Parker45---販売開始(1960)から約20年間の実績
75百万本/140百万ドル
4.Parker75---販売期間(1965-1981)の実績
11百万本/111百万ドル

製造開始から終了までの全期間の販売実績ではありません。
Posted by Mont Peli at 2017年04月18日 21:16