なを、画像は通常よりも幾分大きいので画面にあふれるかもしれない。その場合は御容赦を!一応1画像が200Kバイトを超えてはいないはずだ。
こちらが公式なWAGNER 限定品第一号である【WAGNER 2007】。
なんの変哲も無いシルバーンの石畳なのだが、キャップにWAGNER 2007 の刻印を入れた。
またペン先は、当時は国内で発売されていなかった18K-Bニブが付いている。米国では発売されていたが国内向けカタログには出ていなかった。
今ならこういうカタログ外のモデルを出荷するには、社内の関所をいっぱいくくり脱けねばならず、かなり難しいらしいが、当時はすんなりと通った。
もちろん、販売店経由でお願いしたのだが、ネット販売専用(しかもヤフオク)のお店でお願いしたので、あとでイロイロ言われたらしい。
対して本数は作らなかったのであっというまに売り切れてしまい、当方の手元にも1本しか残っていない。
今回の撮影でついにビニール袋を切ってしまった。
こちらは、2008年に熊本の肥後象眼の光助さんにお願いして作っていただいたWAGNER 2008。
ポンチャンがデザインしたのだが、ペン先ではなく、キャップバンドの象眼をデザインして貰った。これがあとで大変なことになるのだが・・・それは万年筆談義(来年発売予定)をご覧下さい。
こちらは WAGNER 2009。実は2009年の数年前に廃版になっていた18C-Bニブを復活して作って貰った万年筆。
見積をいただいてから振込が終了する前の間に金の価格が高騰したため、メーカーがやむなくペン先を薄くして金の全体量を抑えようとした。
そのため、最低ロット300本で購入した萬年筆の全てのペン先がスポスポと脱けてしまうため、拙者がソケットを加工して動かないようにした。
その人件費を入れると価格は倍でもおかしくなかったかも?
当初は100本以上が不良在庫になる覚悟で作ったのだったが、今や残りは10本強。
このペン先の柔らかさは尋常ではない。ヘロヘロでインクドバドバという、まさに2009年頃にはやった書き味の万年筆。
今ならさほど(それが)魅力とはならないので、絶対に企画の遡上に載せられないな。
こちらはWAGNER 2010。初めてペン先へ刻印を入れたモデルじゃ。
愛好家グループが独自のペン先刻印をするなんて考えられなかったのだが、どうしてもやってみたかったのでお願いした。
デザインはもちろんポンチャン。販売店やメーカーとの交渉を進めたのは別の会員で、拙者は任せっきりだったのだが最後に大問題が発生!
拙者と怠け猫さんで事態の収拾に当たった。これ以降、限定萬年筆の企画を他人に丸投げしたことはない。必ず細部まで自分の目で判断することにしている。
ちなみに、この軸色は黒ではなく茶色です!肉眼で見ても黒にしか見えませんが、コンバーターを抜いて太陽にかざせば、紛れもない茶色です。
こちらは限定品とは少しニュアンスの違う萬年筆。ドイツの業者が企画した万年筆だったが、ペン先が金色だった。
これをロジウム鍍金に出来ないかなぁ・・・と聞いたら、可能とのことで、希望者を募って作っていただいた。ブランドはアストリア!そうMontblancのサブブランドじゃ。
ペン芯の形は1950年代初期のNo.149用フラットフィードと同じ。ペン先以外の金属は原則純銀という凝ったもの。
元Montblanc社に勤務していたMontnblanc溺愛者が作った萬年筆らしく、非の打ち所が無い萬年筆だった。
ただ、ボタンフィラーのボタンが引っ張っても外れないという弱点があり、サック交換どうするの?と思いながらお嫁に出したのだが、この度修理で戻ってきた。
しかたなく内部構造を調べてみてびっくり!なんとボタンは裏側からネジで固定してあった!
それを外し、ネバネバのゴムサックをシリコンサックに交換したら、再び問題なく動き出した。
すばらしい機構なのだが、それならそのような説明書を入れておいて欲しかったなぁ・・・
当時、購入された方でインクの吸いがよろしくないという方がいらっしゃいましたら萬年筆研究会【WAGNER】へ持ち込んで下さいね。時間をかければ直ります。
不必要な場所にまでシェラックが塗られているので、分解するのが大変なので、その場では直りません。
バランスは超絶で書き味も抜群!分解方法さえわかれば絶品の萬年筆です。
こちらは、萬年筆研究会【WAGNER】創立五周年記念で作ったシルバーン・トク。
こちらも通常は14金製で金色のニブだったのを、18金のロジウム鍍金、しかもBニブに変更して貰った。
背面の萬年筆研究会五周年記念という文字は、会員の書家の方に書いていただいた物を転写してもらった。
ペンステーションの下のカフェの奥(すなわちPilot社の企画部の真下?)で、パイロットの営業さんと丸善さんと打ち合わせして仕様を決めた。
ペン先を変えるのがOKかどうかが争点だった気がするが、実績もあるのでなんとかクリア。さすが丸善さん!
ただあまりに製造本数が多かったので、こちらはまだ3本ほど残っている。ほとんどが完売なのだがな・・・
こちらはWAGNER 2013。文具の杜のセーラーの限定品の色があまりに気に入ったので、同じ色で限定品を作って貰った。
ペン先の波線が蛇の鱗のようだと評判になった。たしかに巳年にピッタリ!ただポンチャンが蛇を意識してこの模様にしたのかは・・・わからんがな。
軸をプロフィットで作るか、プロギアで作るか拮抗したので両方で作った。数から言えば10%強プロフィットの方が人気があった。
実は限定萬年筆で複数使用を採用したのは、この萬年筆研究会【WAGNER】2013が最初。
実は、この時には専用の大島紬のペンケースも販売した。両者で少し仕様が違い、色の色も違っていたのだが、気付いた人はいたかな?
こちらがPilotで作った最後の限定品、WAGNER 2014 左馬じゃ。
ペン先デザインコンペで一等を獲得した左馬だが、あまりの人気で当初想定していた100本を大幅に超えてしまった。最終的には160本!
当然、メーカーは喜んでくれると思ったのだが、そうではなかった・・・
100本分の材料しか仕入れていなかったので、別のモデル用の樹脂材料を使い込むしかなくなって、そちらの生産計画をズタズタにしてしまったらしい(伝聞)
この教訓から、限定品においては、本数が確定してから販売店に注文するようにしている。
そうでないと、販売店とメーカーの関係を悪化させてしまう可能性もあるからな・・・
こちらは2015年に出したWAGNER 創立10周年記念モデル。2015年には年度モデルよりも10周年を選ぶことにした。
NICEの色軸としては初めてのはずだ。また14金ペン先にレーザー刻印を入れたのはプラチナでは初めてだったはず。
企画段階で、レーザー刻印は安い萬年筆にしかしないよ、安っぽくならないか?など大変心配して下さった。
普通ならアドバイスに従うのだが、前縁の左馬が大成功だったので、押し切らせてもらった。
こちらは、一つの限定品で二つのペン先模様、二つの異なるペン先の型を試行した。
Musicニブのペン芯はセンチュリー用と形状がまるで違ったので、本当に同じ首軸に入るのか?としつこいくらいに確認した記憶がある。
ソケットを変えるから大丈夫、実際同じような要望(センチュリーでMusicを使いたい)はお客様からも多々あると聞いて安心した。
これはWAGNERの限定萬年筆史上最大のヒット作で、合計で255本が世に出た。ただ、こいつの細部に不満を持つ会員もいた。
その想いを翌年のペントレで中田社長に直接お伝えしたところ、翌年の11周年記念までには、現行品も含めて全てが改善されていた。おそるべき改善スピードだなぁ・・・と感心!
こちらはセーラーで製作したWAGNER 2016。懲りすぎて価格が高くなったので本数は100本ほど。
ペン先はナスカの地上絵の猿をかたどったもの。申年に因んでポンチャンが描いてくれた。
毎回、PenHoodの幹部に何本かおわけしているので、今回も10本ほどPenHood ペンショー用に確保していたのだが・・・
韓国ではまったく興味を示してくれなかった。聞けばこの色は、不潔だったか不吉だったか、とにかく忌み嫌われるものなのだとか。
ありゃりゃ・・・と国内で放出したら、あっというまに完売。日本では尊い色なのは間違いはない。
ポンチャンがデザインしたのだが、ペン先ではなく、キャップバンドの象眼をデザインして貰った。これがあとで大変なことになるのだが・・・それは万年筆談義(来年発売予定)をご覧下さい。
こちらは WAGNER 2009。実は2009年の数年前に廃版になっていた18C-Bニブを復活して作って貰った万年筆。
見積をいただいてから振込が終了する前の間に金の価格が高騰したため、メーカーがやむなくペン先を薄くして金の全体量を抑えようとした。
そのため、最低ロット300本で購入した萬年筆の全てのペン先がスポスポと脱けてしまうため、拙者がソケットを加工して動かないようにした。
その人件費を入れると価格は倍でもおかしくなかったかも?
当初は100本以上が不良在庫になる覚悟で作ったのだったが、今や残りは10本強。
このペン先の柔らかさは尋常ではない。ヘロヘロでインクドバドバという、まさに2009年頃にはやった書き味の万年筆。
今ならさほど(それが)魅力とはならないので、絶対に企画の遡上に載せられないな。
こちらはWAGNER 2010。初めてペン先へ刻印を入れたモデルじゃ。
愛好家グループが独自のペン先刻印をするなんて考えられなかったのだが、どうしてもやってみたかったのでお願いした。
デザインはもちろんポンチャン。販売店やメーカーとの交渉を進めたのは別の会員で、拙者は任せっきりだったのだが最後に大問題が発生!
拙者と怠け猫さんで事態の収拾に当たった。これ以降、限定萬年筆の企画を他人に丸投げしたことはない。必ず細部まで自分の目で判断することにしている。
ちなみに、この軸色は黒ではなく茶色です!肉眼で見ても黒にしか見えませんが、コンバーターを抜いて太陽にかざせば、紛れもない茶色です。
こちらは限定品とは少しニュアンスの違う萬年筆。ドイツの業者が企画した万年筆だったが、ペン先が金色だった。
これをロジウム鍍金に出来ないかなぁ・・・と聞いたら、可能とのことで、希望者を募って作っていただいた。ブランドはアストリア!そうMontblancのサブブランドじゃ。
ペン芯の形は1950年代初期のNo.149用フラットフィードと同じ。ペン先以外の金属は原則純銀という凝ったもの。
元Montblanc社に勤務していたMontnblanc溺愛者が作った萬年筆らしく、非の打ち所が無い萬年筆だった。
ただ、ボタンフィラーのボタンが引っ張っても外れないという弱点があり、サック交換どうするの?と思いながらお嫁に出したのだが、この度修理で戻ってきた。
しかたなく内部構造を調べてみてびっくり!なんとボタンは裏側からネジで固定してあった!
それを外し、ネバネバのゴムサックをシリコンサックに交換したら、再び問題なく動き出した。
すばらしい機構なのだが、それならそのような説明書を入れておいて欲しかったなぁ・・・
当時、購入された方でインクの吸いがよろしくないという方がいらっしゃいましたら萬年筆研究会【WAGNER】へ持ち込んで下さいね。時間をかければ直ります。
不必要な場所にまでシェラックが塗られているので、分解するのが大変なので、その場では直りません。
バランスは超絶で書き味も抜群!分解方法さえわかれば絶品の萬年筆です。
こちらは、萬年筆研究会【WAGNER】創立五周年記念で作ったシルバーン・トク。
こちらも通常は14金製で金色のニブだったのを、18金のロジウム鍍金、しかもBニブに変更して貰った。
背面の萬年筆研究会五周年記念という文字は、会員の書家の方に書いていただいた物を転写してもらった。
ペンステーションの下のカフェの奥(すなわちPilot社の企画部の真下?)で、パイロットの営業さんと丸善さんと打ち合わせして仕様を決めた。
ペン先を変えるのがOKかどうかが争点だった気がするが、実績もあるのでなんとかクリア。さすが丸善さん!
ただあまりに製造本数が多かったので、こちらはまだ3本ほど残っている。ほとんどが完売なのだがな・・・
こちらはWAGNER 2013。文具の杜のセーラーの限定品の色があまりに気に入ったので、同じ色で限定品を作って貰った。
ペン先の波線が蛇の鱗のようだと評判になった。たしかに巳年にピッタリ!ただポンチャンが蛇を意識してこの模様にしたのかは・・・わからんがな。
軸をプロフィットで作るか、プロギアで作るか拮抗したので両方で作った。数から言えば10%強プロフィットの方が人気があった。
実は限定萬年筆で複数使用を採用したのは、この萬年筆研究会【WAGNER】2013が最初。
実は、この時には専用の大島紬のペンケースも販売した。両者で少し仕様が違い、色の色も違っていたのだが、気付いた人はいたかな?
こちらがPilotで作った最後の限定品、WAGNER 2014 左馬じゃ。
ペン先デザインコンペで一等を獲得した左馬だが、あまりの人気で当初想定していた100本を大幅に超えてしまった。最終的には160本!
当然、メーカーは喜んでくれると思ったのだが、そうではなかった・・・
100本分の材料しか仕入れていなかったので、別のモデル用の樹脂材料を使い込むしかなくなって、そちらの生産計画をズタズタにしてしまったらしい(伝聞)
この教訓から、限定品においては、本数が確定してから販売店に注文するようにしている。
そうでないと、販売店とメーカーの関係を悪化させてしまう可能性もあるからな・・・
こちらは2015年に出したWAGNER 創立10周年記念モデル。2015年には年度モデルよりも10周年を選ぶことにした。
NICEの色軸としては初めてのはずだ。また14金ペン先にレーザー刻印を入れたのはプラチナでは初めてだったはず。
企画段階で、レーザー刻印は安い萬年筆にしかしないよ、安っぽくならないか?など大変心配して下さった。
普通ならアドバイスに従うのだが、前縁の左馬が大成功だったので、押し切らせてもらった。
こちらは、一つの限定品で二つのペン先模様、二つの異なるペン先の型を試行した。
Musicニブのペン芯はセンチュリー用と形状がまるで違ったので、本当に同じ首軸に入るのか?としつこいくらいに確認した記憶がある。
ソケットを変えるから大丈夫、実際同じような要望(センチュリーでMusicを使いたい)はお客様からも多々あると聞いて安心した。
これはWAGNERの限定萬年筆史上最大のヒット作で、合計で255本が世に出た。ただ、こいつの細部に不満を持つ会員もいた。
その想いを翌年のペントレで中田社長に直接お伝えしたところ、翌年の11周年記念までには、現行品も含めて全てが改善されていた。おそるべき改善スピードだなぁ・・・と感心!
こちらはセーラーで製作したWAGNER 2016。懲りすぎて価格が高くなったので本数は100本ほど。
ペン先はナスカの地上絵の猿をかたどったもの。申年に因んでポンチャンが描いてくれた。
毎回、PenHoodの幹部に何本かおわけしているので、今回も10本ほどPenHood ペンショー用に確保していたのだが・・・
韓国ではまったく興味を示してくれなかった。聞けばこの色は、不潔だったか不吉だったか、とにかく忌み嫌われるものなのだとか。
ありゃりゃ・・・と国内で放出したら、あっというまに完売。日本では尊い色なのは間違いはない。
ところが、紫嫌いの韓国でも、こちらのWAGNER 11周年記念モデルは大人気だった。
こちらは濃淡の紫で色を指定したのだが、韓国の友人に聞くと、これはあの紫とは違う良い色なのだとか。
ちなみに、この11周年記念モデルにはペン先の太さ刻印が無い。UEFとSMとCなので、誰でも見ればわかるので敢えて入れなかった。
160本ほど作り100本以上がSMだったのだが、SMはあまりに作るのに手間がかかるので、翌年以降は無し!ということになった。
ただし、中屋であれば中軟はあるので、どうしてもSMの書き味が知りたければ中屋で注文すれば良いことにはなっている。
中軟はたしかに溺れる書き味だが、拙者はC(コース)から自由に削り出したニブの方が好みじゃ。
ただ、じゃ、Cからの研ぎ出し100本お願いしますと言われたら逃げ出すだろう。
そう考えるとSMで苦労されたプラチナの人の気持ちもよくわかるので無理強いも出来ない。
こちらは2017年の第17回ペントレ記念萬年筆じゃ。ペン先はSFとEFで合計150本ほど作った。
ことしからペン先の模様とペン先の太さの組み合わせで50本単位という縛りが入った。どこの販売店も同じだという。
すなわち、Aの模様でEFのペン先のモデルを50本、Aの模様でMのペン先を50本、Bの模様でCのペン先を100本・・・とかと頼む事が必要になった。
ということは、国内市場だけで発注本数を完全に消化するのが難しいペン先もある。
たちえばUEFは25本が限度、Cは35本が限度だろう。日本人よりも細字を好む、韓国、台湾、中国の人に、UEFは受け入れられるだろうがC(コース)は厳しいな。
最後の手段はCからの削り出し・・・だが、はたしてどうなりますやら・・・
この亀の模様(実はスッポンだが)は、台湾では非常に人気なようなので、何本かは送っておく予定。韓国で売り切れてしまうと申し訳ないのでな。
今年は、まだWAGNER 2017も、12周年記念萬年筆も世に出ていない。既に製造は始まっているのだがサンプルは手元に無い。
いずれも今までに無いパターンの軸なので大いに楽しみじゃ。もちろん、来年も出ますよ、それも4種類!