2018年07月12日

渾身の調整の威力は?

1左画像の4本は拙者が現在インクを入れて使っている萬年筆の一部。

一番下は先日紹介したペン先未調整でも十分に書き味が良く、そのまま使っている薫風。
自己調整を始めてからの30年以上で2本か3本ほどしか経験していない未調整でも気持ち良い書き味の万年筆。14K-F。

その上はWAGNER 2018 限定萬年筆。こちらは追い込み調整中で、約2週間が経過したところ。14K-F。

その上は2018年春の泉筆五宝展限定萬年筆のプロトタイプ。ペン先はバイカラーの14K-EFだったのをレッドゴールドに鍍金してある。コンバーター式で利用。
こちらは追い込みというよりは、書いていて少しずつ微調整を施して3ヶ月目に突入したところ。ただペンポイントを見るとかなり研磨されている。

そして一番上は、本日約30分ほどかけて集中して渾身の研磨を施した物。
アイドロッパー式で使っており、ペン先はスチール製のEF。そう2018年春の泉筆五宝展記念萬年筆 Part供
金ペンと同時に発売すると金ペン先が売れなくなるのではと心配して、数ヶ月遅らせたものじゃ。

こちらはJoWo製のニブに泉筆五宝の刻印をレーザーで施した物。わざわざ安いスチール製ペン先に刻印を施したのは、それだけこのペン先の潜在能力に惚れていたからじゃ。

このスチール製ペン先付きモデルは、なんと全てペンポイントの調整をしてから出荷するという暴挙に出た。おかげでずいぶんとお送りするのが遅れた・・・

しかし、パーソナライズをしていないペン先は、調整しただけでは金ペン先には勝てないことがわかった。やはりパーソナライズしなくてはな!

ということで、今回少し比較してみた。

まずは、同じペン先を持つ薫風とWAGNER 2018。どちらも同じ14K-Fのペン先。

WAGNER 2018は使い始める前に自分向けのパーソナライズを軽く施し、その後少しずつ調整を施している。

一方の薫風は、試筆時の書き味があまりに良かったので、未調整で使っている。

この2本に同じインクを入れ、同じ紙の上で書いてみた。

その結果、書き味はWAGNER 2018の圧勝!いくら素質がある天才とは言え、鍛えないと最高レベルにはならないなぁ〜というのが実感。

いままで未調整で素晴らしいペンに当たったことが無いので書き比べることが出来なかった。

今回書き比べた結果、やはり未調整の優れものよりは、自分の書き癖に合わせて調整をした並みの書き味のペン先の方が圧倒的に良くなっていた。

あらためてパーソナライズの大切さを実感した次第。出荷前調整をいくら入念にゃっても、パーソナライズ調整には勝てないってこと。これだけは覚えていて欲しい。

次は、のほほんとパーソナライズ調整を施した14金ペン先のEFと、渾身の調整を施したスチール製ペン先のEFとの比較。

金ペン先は、金ペン独特の筆圧をぐわんぐわんと跳ね返すような心地よい手応えはあるものの、なめらかな書き味では渾身調整のスチール製ペン先に負けてしまった。

やはり静かな環境で、30分ほどかけて、調整だけに集中すれば〔普通に調整した金ペンを凌駕する滑らかな書き味のスチール製ペン先〕を作り上げる事が出来ると証明された!

それにしても疲れた・・・が、渾身調整時はインクを一切使わなかったので手も汚れていない。これいいかも?


Posted by pelikan_1931 at 23:57│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote