2018年09月11日

プラチナ・センチュリー用の14K-UEFは調整で大化けする!

1本日はプラチナのUEFを研ぐ日・・・と決めていたので、朝から10本ほどを研いだ。

左の2本はその研ぎの候補から外れた2本で、いずれも萬年筆研究会【WAGNER】の限定軸。

上が2016年に作った萬年筆研究会【WAGNER】創設11周年記念萬年筆。

ペン先は14K-UEFでペン先のイラストはアポロ11号が地球を出発し、月を回って戻ってくるまでの軌跡を表したもの。

下はWAGNER 2017のブラウンマット軸で、ペン先は14K-UEFで刻印無し。

ペン先の種類を増やしすぎ、準備したイラストが足りなくなった為の緊急措置だったが、刻印無しペン先は  ”WAGNER 2010 SP?” でもやったことがあったのを思い出した。

本当はブラウン・ニースにしたかったのだが、シェーパーカットすると納期に間に合わないのでやむなく溝無しで作ったのだが・・・こちらの方が良いという声が続出!

2これらの軸についていたのが14K-UEFのペン先じゃ。

UEFと聞くと、カリカリで紙をひっかくような書き味で、手帳に書き込む以外の用途は無い・・・などと思われている。

特に14K-UEFは14金独特のバネのようなペン先のしなりが書き味を悪化させるため、むしろスチールペンのUEFの方が良いとまで言われている。

拙者が過去に試したスチール製のUEFはどれも良い書き味で、上記の説もあながち間違いではないかもしれない。

3こちらは調整前のペンポイントの拡大図だが、スリットは開いていたり、閉じていたり・・・

ペンポイントの高さも微妙に異なっている。これでは紙に引っかかって満足のいく書き味は得られまいな・・・

しかし、一本の萬年筆の調整に30分以上かけることをいとわなければ14K-UEFに対して、EFやFには負けないだけの書き味を埋め込むことが出来るのじゃ。

さすがに10本ほど調整をすれば、どうやったら書き味の良いUEFが作れるのかのノウハウはたまる。あまりに面倒な描写が必要なのでBlogでの説明はしないがな。

大まかに言えば、スリットを(薫風のUEFのように)少しだけ拡げ、エッジというエッジを丸めてしまうのじゃ。

いくら丸めてもUEFなのでインクが書き出しでスキップすることは無いはずだからな。

調整が終わった萬年筆で書いてみると・・字幅はEFよりも細いが、インクフローが潤沢なので、書き味は良い、しかもどこにも引っかからない!

UEFの調整では、この書き味を良くする調整と、さらに小さな字が書けるようにする研ぎ出しがある。

初めてUEFを使う人が多い泉筆五宝で展示・販売する場合は、前者の調整を施しておこう。

そして研ぎ出しについては、万年筆談話室か、年末大バーゲンでのパフォーマンスにご期待あれ!


Posted by pelikan_1931 at 23:19│Comments(0)