2018年11月08日

懐かしいParkerと、思い出せないParker

@01@02@03こちらは、懐かしいパーカー・デュオフォールド・センテニアルのマーブル・グリーン軸。本物はもう少しビビッドな緑だ。

現在、プラチナ・センチュリーのローレルグリーンが売れるかどうか、固唾をのんで見守っている人も多いはずだ。

昔から緑色軸は日本市場ではからっきし売れなかったという事実がある。

そのせいで、左のマーブル・グリーン軸だけは、日本では一般販売店では発売されなかった。

ただ、アメックスの通販で売られた・・・という噂もあったが、アメックスに入会していなかったので確かめてはいない。

しかし、昔から緑が大好きな拙者は、欲しくて欲しくてたまらなくなり、1992年頃にNYに行き、いろんな文具店で2枚のクレジットカードの限度額まで万年筆を買いまくった。

当時は、Fountain Pen Hospitalでは、ダイナース・カードが使えなかったのでその程度で済んだが、もし使えていれば(上限がないカードだったので)もっともっと購入していただろう。

結局、この緑軸を購入するための旅行が、とんでもない浪費の旅となってしまった。

当時はまだアイルというJAL系の旅行会社があったが、それのツアーを申し込めば、席が空いていれば自動的にビジネスクラスにアップグレイドしてくれたので、行きも帰りもビジネスクラスの旅。

まだ地下鉄は危ないといわれていたので、全て地上を歩いて店巡りをし、購入した物はタクシーでホテルまで運んで、さらに歩いて買いに行くというようなバブリーな旅だった。

当時は1ドルが80円強だったはずなので、ずいぶんと安く感じたものだ。こういう馬鹿な経験もバブルのおかげだったのだろう。バブル万歳!

当時驚いたのは、日本では売っていなかったSheafferの緑軸も、普通にお店で売っていたこと。

そしてメイシーズなどには、万年筆売り場など無く、Parker 95などのスチール製ペン先モデルが、細々と売られていただけだった。

米国勤務中の古い友人とも会って旧交を温めたので、実に思い出深い旅だった。つまり、この万年筆には思い出が詰まっている。使ってないけど・・・ちなみにペン先は66番!

@04@05一方、こちらは購入した記憶が一切無い万年筆。

父がParker 75を愛用していたので、拙者も一時はParker 75を集めていた。いまでも20本くらいは残っているかな?

そのなかで、唯一購入した記憶が残っていないものがこれ。ただし、結構珍しい軸なのだ。

まずは、未使用だが、フラットトップのモデル。しかもペン先はフランス製の14金ペン先。

そしてなにより首軸先端部の金属が金鍍金されているのだ。拙者が持っているもののなかでは唯一!

後継モデルのプリミエでは金鍍金の首軸先端部というのは普通だったが、Parker 75ではあまり見ない。

ペン先はMだが、手溶接の時代の丸玉ペンポイント・・・かと思いきや、綺麗に調整してあった。

なるほど、当時はインクは入れないが、すぐにかける状態にペンポイントは調整して保存していたようだ。今なら何もしないで取っておくがなぁ〜。

いまと比べると、研ぎ上がった姿は稚拙だが、書き味は素晴らしい!どうやら形よりも書き味で満足感を得ていたようだ。

現在では自分用のコレクションでは、ペンポイントは形を整える事が主体で、書き味には無関心。

他人様の万年筆の調整も、1に姿形、2に書き味だ。いくら書き味が良くても姿形が美しくなければ無意味!

最近は、ひっそりと調整師の弟子を養成しているが、将来、他人様の萬年筆を調整する際には、まずは姿形の美しさを第一に考えて欲しいな。

書き味は最終結果だが、その前のペンポイントの姿形と、それに至るまでの調整の所作も美しくあって欲しいものだ。そう、これからの調整はパフォーマンスなのだ。


Posted by pelikan_1931 at 23:17│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote
この記事へのコメント
 また来ました,不思議なニブが。先の談話室で調整したものと同じような感じです。

 14kのフランス製ニブには,66番というのは存在しません。

 ですので,この間のものと同様に,ペン芯の番号は14k米国製のものを用い,乗せているニブは14kフランス製という,ある種のニコイチになっているものと思います。

 胴軸その他の部品についても,色々あるのですが,長くなりますので割愛します。
Posted by monolith6 at 2018年11月12日 12:04
承知致しました。
Posted by Tomotan at 2018年11月08日 23:38