センチュリー・ラヴァンドはしばらく行方不明になっていたのだが、万年筆談話室のスキャナーの後ろで発見!さっそくそのスキャナーでScanしてみた。
ラヴァンドはフランス語で、英語ならラベンダーのことらしい。なーんだ、色をフランス語読みしただけかぁ〜と思ってプラチナのHPで調べたら、もう少し考えられていた。
この軸が出たとき、首軸部分が白い樹脂で覆われているのが、良い意味でも悪い意味でも気になった。
使わないときには白い樹脂で覆われているのは良いのだが、使用中にペン芯とインクの状態を確認するには、素通しの方が良いはずだ。
こうやって一本の萬年筆の向きを変えながらScanするとわかりやすいな。調整講座でしか使っていなかったが、そのうち商品説明でも使ってみるかな・・・
左画像でわかるように、ペン先のスリットは完全にペン先刻印の中央を通っている。
これがまぐれでないのなら、ペン先に切り割りを入れる技術で、MontblancやPilotに並んだといえよう。
切り割りを中央に持ってこられるとぼろが出るようなメーカーでは、たいていペン先のスリットにかかる刻印は入れないようだ。
こちらは横顔。横から見てもペンポイントは綺麗な形状になっている。特に癖も無く、ぼーっとした形状に研がれている。
このまま研がないで書くと、なんとなくがさつな書き味になるような気がする。これだけ研ぎごこちの良さそうなペンポイントを素で使うのはもったいないなぁ〜
せっかくペン先がピンクゴールド(どちらかというとレッドゴールドに近い)なので、多少横を研磨しても目立たないし、万年筆談話室でなら横研磨で剥がれたピンクゴールドを再鍍金することも出来る。
ぜひ未調整で持ち込んでくだされ。そのまま使うと〔小指で鼻くそをほじるような〕違和感を感じるとすれば、万年筆談話室で調整すれば〔人差し指で・・以下略〕ここちよさを味わうことが出来ます。
何故そのままでは違和感を感じるかと言えば、左画像をクリックして拡大すればわかるだろう。
そう、ペンポイントがかなりの背開きになっている。この状態だと字を書く際になんとなくブレーキがかかった書きごこちになったり、最悪ゴリゴリと紙に引っかかる。
この状態から背開きをとるのは、分厚いペン先ほど難しいのだが、器具を使うと鍍金が剥がれる。
手で根気よくやるか、器具を使って曲げた後で、その器具で傷がついた部分をサンドペーパーと金磨き布で綺麗にしてから鍍金をかけて痕跡を消す。
万年筆談話室ならどちらでも出来るが、まずは手で曲げる方をトライします。その方がリスクは少ないから。(時間は数倍かかるけど)
そして万年筆談話室で調整にゆだねるメリットは、(数量限定ではあるが)銀色のコンバーターを、ピンクゴールド鍍金の純正コンバーターに変えられること。
内部の金属にもピンクゴールドを鍍金するという懲りようなので、コンバーターもピンクゴールドの方が似合うよなぁ〜!