2019年02月04日

最近のMontblanc No.146 の EF と F の研ぎの違い

@00最近、ちょくちょくと万年筆談話室に新品のMontblancが持ち込まれる。

今回はNO.146の最新モデルでプラチナ鍍金モデルのP146と、通常モデルの146とが、それぞれEFとF付きで持ち込まれた。

これだけ一挙に見られる機会はあまりないので、それらをまとめて比較してみることにした。

No.146の現行品はNo.149とは違い、14金ペン先がついている。No.149は18金ペン先付き。

大きさはかなり違うように見えるが、実は吸入量はほとんど変わらない。胴軸の内径はNo.146もNo.149もまったく同じ。

吸入量の差は、胴軸の長さがNo.149が1〜2伉垢なの差だけなのだ。

ちなみに現行モデルは、キャップを閉めた際の長さが、No.149が149个如No.146が146个箸覆辰討い襦

過去の記事を見て頂くとわかるが、Montblancの三桁番号のモデルは、それぞれの桁に意味を持たせているのであって、けっして長さをモデル名にしているわけではない。

@08-G@05-Gこちらが、P146の全体像と、ペン先の刻印部分のアップ。

StODのマークが楕円で囲まれていないし、金の純度もAu 585のように表示されている。これが最新モデルの特長。

実は、もう一つだけ別の方法で最新モデルを識別する方法もあるのだが・・・こちらは秘密だそうなのでここでは書かない。

@03-G@06-K左側がP146のペン先のアップで、右側は146のペン先のアップ。

どちらも全く同じペン先を共有している。Pelikanだとシルバーモデルには、銀一色のペン先を付ける。

Pelikan方式の方が一デザイン的には美しいのだが、ペン先調整を行う上では、実にやりにくい。横を研磨すると、研磨が終わった後で横をロジウムで鍍金しないと金が出てしまうからじゃ。

万年筆談話室ではロジウム鍍金のPelikanを調整した後は、必ずロジウムで再鍍金しているが、他でこんなことをやっているところは無いはずだ。書き味には関係ないからね。

でも、マニアはそういうところにこだわらないと存在価値は無い。 神は細部に宿る・・・これが拙者の座右の銘!

@04-G@07-Kこちらも左側がP146のペンポイントのアップで、右側が146のペン先のアップ。

多少146の方が先端部のスリットは広いような気がするが、個体差だろう。なんせまったく同じペン先だからな。

@02こちらはP146のペン先だが、先端部を眺めていて隔世の感があった。昔の円盤研ぎとは似ても似つかない形状になっているではないか!

昔のNo.146やNo.149のEFは大きな玉から手で研ぎ出していたそうだ。従って横を極限まで薄くなるように削る。

そして接紙する部分は円弧の一部だけが紙に当たるように丸く研がれていた。これを円盤研ぎと拙者が呼んだ。そう円盤研ぎは一般用語ではないので、メーカーの方には通じませんからね、きっと。

@01今回EFとFとの研ぎを比較してびっくりしたのが、左のような研ぎの差!

EFの場合は、下腹の部分を削り落とし、水色のドットの部分にスイートスポットを一個だけ作り込んでいる。

一方のFでは円盤状の形状は残しながら、なた状に研いでいる。これは昔からのMontblancの細字と同じ形状なのだが・・・

手研ぎで細かな仕上げをしているわけではなさそうで、悪くは無いけど感動もしないという程度の書き味だ。

もちろん、他のマイナー・メーカーと比べるとランクが違う書き味を提供してくれるのだが、手が肥えた万年筆愛好家を満足させられるほどではない。

また書き込めば、どんどん書き味が良くなるという幻想は期待しない方が良いだろう。

同じインクを使い続けていると、インクフローはどんどん良くなるのは事実らしい。

従って使っていれば書き味が良くなるように感じるのは、インクフローが増えるせい・・・というのはあるだろう。

またペンポイントの外側が削れて、ペン先の動きがスムーズになるということはあるだろう。

でも、そんなもん、最初から調整しておけばいいじゃん!  と思うのだがなぁ・・・

最近、育軸ロマンが世を賑わしているが、調整師の中には〔育軸なんて笑止千万〕と考えている人もいるだろうは。拙者はそちら方面の人。

その昔、多くの調整師から洗脳されたせいかもしれないけど・・・

万年筆を愛でるのが趣味なら、育軸ほどコストパフォーマンスの良いものはない。いくら時間をかけても最高の書き味にはならないから。


一方で、道具として万年筆を使い、とにかく良い書き味が欲しいという人は調整するに限る。ただし調整すると、その状態が最高の状態なので、書き味はどんどん落ちていく。

だからたまには万年筆は研ぎ直しましょうね!そうすれば書き味はもどりますよ・・・というのが〔万年筆は刃物〕論。

それがわかっていても、拙者も何度も育軸にチャレンジした。だって壮大なロマンだもの!でも全て挫折した・・・我慢できない性分なのでなぁ・・・


Posted by pelikan_1931 at 23:46│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote