左は、あるMontblancの限定品をモンブラン社に鑑定してもらった結果の証明書類。
昨年、ある方からモンブランは創業以来作ったモデルは、全て真贋鑑定してくれるという話を聞き、これ幸いと現物を持ち込んでいたのだが、約4ヶ月を経過してついに戻ってきた。
鑑定書を見ると、ちゃんとハンブルグのMontblanc Simplo GmbHから出されたもの!ペン先交換依頼時の〔本国〕と呼ばれる深川送りではなかった。感無量?
サインの日付は 02.01.2019 となっている。この鑑定書は月曜日すなわち2月4日にはモンブラン・ブティックには届いていた。
まさか正味二日で日本に届くの?と疑惑を感じたのだが、独逸の日付表記を思い出した。ddmmyyyyなのだった。
すなわち、鑑定日は2019年1月2日!水曜日なので独逸では普通の勤務日だったのだろう。
鑑定を依頼した時、クリスマスを挟むので時間がかかるかもしれないと聞かされていたのだが、クリスマスが終われば仕事は本気モードに入ってさっさと片付けてくれるのかもしれない。
以前、パイロットのペンステーションの方に、〔偽物の松田権六が持ち込まれたらどうするのですか?〕と聞いた時、
〔偽物ですとは絶対に言わないで、当社では鑑定等は行っていませんと答えます。そもそも松田権六氏は萬年筆に蒔絵は描いていらっしゃいませんしね〕というように聞いた記憶がある。
自信満々で持ち込んだ方に対して、偽物だとわかっても〔鑑定等は行っていません〕と否定はしない=夢は見てもらう・・・というパイロット・スタイルと、白黒はっきりとつけるモンブラン・スタイル。
まぁ、お国柄もあるのだろうが・・・コレクターとしては、メーカーによる真贋鑑定はありがたいなぁ!それだけの資料が完備していないと出来ないはずなのでただただ感心するばかり。
ちなみに、創業時からの真贋鑑定をやってくれるメーカーって他にありますか?
ジュエラーが勝手に宝飾品を被せたモデルなどもあるので、そういうのにどういう鑑定が出るのかは興味があるなぁ。
ちなみに、鑑定料はモデルの価格や古さにかかわらず12,420円だそうです。
実物を持ち込んだ段階で、細かい傷までその場で指摘した上でサインして鑑定を依頼する。元々あった傷は鑑定者に認識しておいて貰うということだろう。
ちょっと油断していた間に、ずいぶんと所有者寄りの企業姿勢に変わってきているモンブラン。あなどれませんね!