左はセンチュリーの14K-Mのペン先を研いでみた。いわば練習バージョン。
14K-Mがベースの【たこスペ ちと ソフトン】はB2に付く予定だが既に完売している。
そこで14K-EFにも【たこスペ ちと ソフトン】を作るが味付けは多少変わってくるはずだ。
14K-Mに細工した【たこスペ ちと ソフトン】は、中軟(ちゅうなん)に近いソフトタッチだが、ペン先が左右に暴れない分書き味は良い。
ただし、あまりに優等生的な書き味なので、日常使いには良いが、ここぞ!という時に使うには凡庸な気がする。
では、14K-EFに細工した【たこスペ ちと ソフトン】はどうなのか?それは拙者も知りたい。
手元にEFのペン先が付いたセンチュリーが無いので、ただいま手配中。いましばらくお待ちを!
【たこスペ ちと ソフトン】はペン先の先端部を少し上に反らせて弾力を吸収するSheafferの鳩胸ニブと同じに見えるが少し味付けが違う。
ペン先を上に曲げた段階で、ペン先が横に開く力が著しく削がれ、力を入れても横に開くのではなく、上に曲がる力の方が大きくなる。
それがペン先を薄く削った中軟などと同じような動きをするのだ。
細軟や中軟はペン先のハート穴から前が薄いので、そのままでは筆圧に耐えられないと考えたのか、やや湾曲したペン先形状になっている。
そのため、上にも反るが、横にも拡がる力も十分に残されている。
ひょっとしたら、この【たこスペ ちと ソフトン】の状態からペン先の厚さを減じていけば、良い感じの柔らかさのペン先が出来るかもしれない。
しかし、それはあくまでも厚いペン先を薄く研ぐから出来るのであって、SFから【たこスペ ちと ソフトン】を作るのにはかなり無理がある。
作る事は出来るが【そこに愛はあるんか?】と問われると口ごもってしまう。ソフトニブから作る【たこスペ ちと ソフトン】には必然性が無いんだなぁ〜
【たこスペ ちと ソフトン】とウェバリーとの違いは、【たこスペ ちと ソフトン】はペン先だけではなく、ペン芯もいったん反らせてからペン先と一緒に熱風にとおしてペン芯の過剰な反りを戻す方式なのだ。
すなわちペン芯も少し反り気味になってペン先と添うように細工している。
本日、少し本気を出して【たこスペ ちと ソフトン】を10分ほどでチューニングしてみたが、驚くほど表情の違う字が書けるようになった。
本番ではもう少し冒険してみようと考えている。お楽しみに!