本日は、午前中万年筆専門店を訪問し、午後になってから【世界の万年筆祭】に行った。
ことしが最期の【世界の万年筆祭】ということで、第一回に出店側で参加した身としては行かないわけにはいかなかった。
拙者が持っている一番新しい世界の万年筆祭限定万年筆は2016年製なので、過去2年間はパスしたことになる。
世界の万年筆祭は、第二回目からは、万年筆メーカーや輸入代理店さんが中心となってやるイベントなので、販売店の店頭に立っている人とは若干対応に差が出るように感じていた。
そのギクシャク感がなんとも好きだったのだが、だんだんと顧客対応の素晴らしい人を現場から選りすぐって【世界の万年筆祭】にのぞんでいるのでは?と感じる事が多くなり興ざめしていたのだ。
ただし、職人さんは違う。作る事が好きなので、出来れば顧客対応は他の人がやってほしいなぁ〜というはにかみ感が出ていて好感が持てる。
今回どうしても通り抜けられなかったのが川西硝子のコーナー。
代表の川西さんとは初対面だが、過去に商品をお預かりしてソウルペンショーに持って行った事がある。
最近は世界中でガラスペンを作る人が増えているが、美しさでは川西硝子が一歩も二歩も秀でている。
今回の軸は川西硝子の中では比較的地味な物。
ガラスペンとペン置きを購入した。ガラスペンは37,500円、ペン置き7,500円だった(税抜き)。
このガラスペンをインク壺に深くつけてから書いてみた。最初の一文字でなんじゃこりゃぁ?と叫んでしまった。
実に素晴らしい書き味だ。そんじょそこらの硬い金ペンよりも気持ちよい。しかも紙一枚に文字を埋めてもまだインクが途切れない!
書き味の秘密はこの先端部の研ぎ。遠目で見て良く研げているなぁ〜と思って購入したのだが、ルーペで見て納得!
実に綺麗に研ぎ上げられている。万年筆の書き味はまずは美しい形を作ることから。
それが出来ればあとは丸めれば書き味は出る。この理屈はガラスペンにもあてはまるなぁ〜と感心した。
川西さんに何で研いでいるのか見せて貰ったが、万年筆を研ぐのとほぼ同じペーパーを使われていた。
川西さんは近日中に工房を北海道に移されるとおっしゃっていた。ただ、今回のようなイベントがあればもちろん参加されるとのことだ。
また、ワシントンのペンショーにも初めて参加されるとのことなので、そちらでの反応も楽しみだ。
眺めているだけで吸い込まれそうになる、美しい川西硝子の硝子ペン。【世界の万年筆祭】で目の保養をされてはいかがかな?