
ペン鳴りがするというのはPelikanのVintageでは頻繁に発生するが、現行品では初めてだったので画像としてBlogにUpしたものだ。
そしてこれが拙者のblogにある唯一のペン鳴りの画像!これは意外だ。
ペン鳴りはけっこう頻繁に遭遇する現象なので、いっぱいあるだろうと先ほどまで期待していたのだが、画像としてはこれだけしかなかった!そして、その発生源は Pelikan 101N リザード!
Pelikan 100N、400NN、#500とか、Montblancの1950年代のNo.144ではペン鳴りがよくおこるが、現行品ではM101N や ENニブ時代のM710トレドくらいかなぁ・・・


しかも調整主によって、ちゃんと写真も撮られていたので、お断りを入れてから転載してみた。
調整の練習用にと、購入したばかりの未使用のM101NのEFをお貸ししたのだが、調整したらペン鳴りがするようになったと半べそ状態で連絡があった。
なに?調整してペン鳴りがするようになったぁ?と早速持ってきて貰うと確かにピーピーと鳴きながらインクをまき散らす!
拙者は長年、わざとペン鳴りを発生させられないかと研究していたのだが、今まで一度もわざと鳴かせることには成功していない。
経験上、ペン鳴りを取り除くには、ペンポイントのスリットを少し開き、ペンポイントにスイートスポットを作り、表面をつるつるに磨き上げればOK牧場。
しかし、真逆の作業をやっても今までに鳴かせられた事がない。それを弟子がハプニングで成功させてしまうとは・・・
しかも、ペンポイントを15000番のラッピングフィルムで磨いてもペン鳴りがおさまらないということは、表面をつるつるにしてもペン鳴りを維持できることを意味する。
ペン有り画像を比較してみると、拙者がペン鳴りを発生したペン先は、まだ調整不十分でエッジが紙に引っかかっている。従ってペン鳴りもわかる。
しかし、今回紹介したM101Nでは調整は完璧でひっかかりは皆無!にも関わらず鳴く・・・
これは、奥が深そうだ! ということで、まずは明日の三島大会でペン鳴りの正体を暴くための討議 をしてみたい。
ペン鳴りに興味のある方はぜひご参加下され。むしろ変な前提知識がない方の方が良い発想が出来るかもしれないのでな。
ペン鳴りとは・・・
フェンテのでべそ会長が、VintageのPelikanがピーピーと異音を発生させるのに耐えられず、久保工業所へ持ち込んで、〔このペン先がピーピーと・・・〕
と、話し始めたところ、久保さんが書いてみて・・・
〔あー、このペン鳴りカワイイよねぇ〜〕とおっしゃった瞬間からでべそ会長はペン鳴りが大好きになったそうだ。
そしてペン鳴りするペン先はすべからく書き味が抜群!従って、ペン鳴りがする万年筆に遭遇したら大切に使おう!と叫ばれてきた。
実は、ペン鳴りがする万年筆は、ペン鳴りがしないような処置をしても書き味は落ちない。
従って拙者はペン鳴りがする万年筆は実は一本も持っていない。ピーピーと鳴く万年筆をお持ちの方は、ぜひ土曜日の三島大会か、5月のペントでで見せて下され。
〔鳴かぬなら鳴かせて見せようペンポイント〕という頼もしい人材もWAGNER以外からも現れたので、拙者も期待している。