左はMontblancの旧型(1世代前)のインクボトルに入っていたブルーブラックのインクを捨てたら、台所のシンクの網に引っかかった物。
中央上の白い物体はLeicaの顕微鏡で見たら、タオルの破片だった。新発見の結晶かと思ったが違っていた。残念!
実はインク瓶の中から出てきたのはこれだけではない。大量に出てきたのじゃ。
パーカーやシェファーの年代物のブルーブラックでも結晶を見たことはない。
といってモンブランがそれほど変なインクは作らないはずだ。製造元はインク界のガリバーであるエルバンだと言われていたしな。
このインク瓶は拙者のものではなく、春の泉筆五宝展のインク買取コーナーに寄付いただいたもの。
きっと何度か吸入を繰り返している間に、良からぬインクが混じったせいで沈殿物ができたのだろう。
この沈殿物を拡大撮影してみたが正体は不明。
ただ、ライカの顕微鏡で60倍に拡大してみると、消し炭のような規則的な模様が見える。
もし研究してみたい方がいらっしゃれば、この沈殿物ををお送りします。
なを今回インクを捨てたのは、この時代の瓶が欲しいという要望が岡山大会であったから。
そのおかげで大きな沈殿物を入手できたのはラッキーだった。
その昔、アメ横のダイヤストアのガラスケースの下でオマスの黒インクを見つけ、20個買って帰ったが、全て薄い灰色のような黒インクだった。
当時はインクについて無知だったので、さすがイタリアの黒は違う!と喜んでいたのだが、底に大量の沈殿物を見つけ全部捨てた。
古いブラックインクが沈殿するかぁ? いずれにしろ化学の世界は物理 の世界よりも不思議なことが多いな。万年筆の世界に限ればだがな。