マツコの番組で武田健さんのインクの話を聞きながらムフフとほくそ笑む。インクの色で癒やされる人の話は興味深いなぁ〜
拙者は萬年筆で文字を綴る事はしないので、インクの消費量はかなり少ない。使うのは調整した際の、確認用くらいかな?
まだまだインクを入れたまま万年筆談話室に持ってくる人も多いので、一端インクを全て抜き、完全に乾燥させてから調整を始めるのが〔タコ流〕。
インクが入ったままで調整すると、指が汚れること、ペンポイントのエッジ処理の不具合がインクのせいで見落とされることを懸念して、必ずインクを抜いてから調整する。
この原則は、ソウルペンショーで50人近くのペンクリ待ちの行列が出来た時以外はブレていないはずだ。
インクの消費量が少ないので、インクにはこだわらないのだが、インク瓶にはこだわる。
左のウォーターマンの古いインク瓶はいつ見ても萌える。本日の番組を見てから袋戸棚の奥を探し、綺麗に洗浄した瓶を出してきた。
30年以上万年筆コレクターをやっていると、当然無数のインク瓶に出会っているわけだが、このWatermanのインクボトルほど機能的で美しい物には出会ったことが無い。
外の大きなキャップを外すと、中にも小さなキャップがついているところがポイント。まるでウィスキーでも隠し持つようなボトルだ。
昔はこのボトルを20個以上持っていたのだが、友人に配ったりして、いまは一個しか無い。これ収納するにもコンパクトで良いのだなぁ。
形もいかにも欧州っぽくて素敵。フランスのデザインかどうかは知らないが、なんとなく、先日訪問したベルギーのアントワープの雰囲気に近い・・・という思い込み。
ここで、ふと、自分が数年前までミドラーだったことを思い出した。20代、30代はスーツは全て緑の入った物だったような気がする。
緑色の未使用インクは無いかなと捜してみたら・・・2本出てきた。
左端はデルタのナザレ 2000という限定品に入っていたインク。軸の色は緑だったが極めて地味な限定品だった。
ただ、このインク瓶が素敵で、これが欲しいためだけに購入し、インク以外はすぐにお嫁にやった記憶がある。
まだ、未開封だが、なんせ19年前のインクだから軽々しく使わない方が良いだろう。インクは生ものだからなぁ・・・
右側の2つは、インド好きの友人(会員)からいただいたインド製の緑インク。
実は暑い地方のインクというのは、ボールペンでも万年筆でもおしなべて品質が良い。(独断と大いなる偏見もふくまれているがな)
35年ほど前にタイに一ヶ月ほど滞在したおり、お土産に現地で2円くらいだったボールペンを100本ほど日本に持ち帰った。
2月末で、日本のボールペンの芯は、掠れたりダマが出来たりと難儀したが、そのタイで購入したボールペンは一切の不具合が無く、大人気となった。
今くらいネットが発達していれば、大量購入して小遣い稼ぎくらいは出来たかもしれないな。
同様に、インドは中国に次ぐ万年筆大国。大量のインクを自国生産しているので、ノウハウもたまるのか、非常に良いインクを、驚くほど安価で販売しているらしい。
キャップの蓋が、精力ドリンクの蓋のように、ねじ切るタイプというのが面白い。
モンブランのレーシンググリーンのインクが無くなったら、このBrilの緑インクを使ってみようと考えている。
あと半年後には使えるかもしれない。開封の儀が楽しみ!