2019年05月15日

Pelikan M300/M400/M600 の尻軸を外してはいけない理由

@01こちらは、非常に珍しいPelikan #600の一部デモンストレータ軸。

もちろんペン先にはEN刻印付きの18C-Bのペン先が付いているのだが、今回の主役は尻軸。

PelikanではM800系とM1000系は尻軸を工具で外す事が出来る。具体的にはTWSBIの一部モデルに付いているピストン機構をはずす工具。

TWSBIの回転吸入機構はPelikanの完全コピーなので、工具も互換性があるというわけじゃ。

ところが、同じPelikanでもM300系/M400系/M600系は、この工具では外す事は出来ない・・・というか外したらとんでもないことになる。

@02左の画像をクリックするとよく分かるが、
M300系/M400系/M600系では、胴軸の後側に樹脂製のピストン機構を押し込むだけ。

ネジで固定しているわけではなく、単なる摩擦で固定しているだけ。

これを力ずくで抜くと、次回からはピストンリングを回しているうちに、吸入機構が軸から外れてしまうという事態になる可能性がある。

そうさせないためには、ピストン機構を接着剤で胴軸に固定すれば良いのだが、スケルトン軸では甚だ見栄えが悪いので、お奨めはしていない。

そもそもピストン機構を外したいという欲望は、軸がスケルトンでないとあまり湧かないのではないかなぁ?

透けて汚れが見えるから掃除したい➡そのためには分解するしかない・・・という構図なのだろう。

そういう事態に対する拙者のポリシーは一貫している。

スケルトン軸の万年筆にインクは入れない!もし万一入れることがあったら、入れたインクは朽ちるまで変えない・・・ということ。

拙者がインクを入れて使うスケルトン軸があるとすれば、それはプレピーやカクノのような安価モデルになるだろう。

日本ではスケルトンは安っぽく見えるという偏見があり、それがペリスケが5,000円で日本市場に投入された理由。

まったく同じ仕様で、スケルトンではないモデルは10,000円で売られていた!

それほどの偏見(スケルトンは売りにくいから半額で売らせよ)を覆すだけの書き味人気を獲得したのが通称ペリスケだったのじゃ!

それが今の〔スチール製ペン先なのに書き味が良い!〕というブームのとっかかりだったのだと思う。

いまどきのスチール製ペン先の書き味は、そんじょそこらの金ペンに勝っている!この事実を踏まえた上で万年筆をお買い求め下され。


Posted by pelikan_1931 at 23:31│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote