2019年05月22日

ペン先調整で使う紙は・・・

@01@02万年筆談話室に修理や書き味調整に万年筆が持ち込まれると、ほぼ100%の確率でペン先とペン芯を分離する。

場合によっては吸入機構も分解して清掃・微調整を施す。その時に気になることが一つ。

ペン芯のヒダやペン芯にティッシュペーパーの繊維が絡まっている事が非常に多い。

聞いてみると、ペン先を洗った後で、水分をティッシュでぬぐっているのだとか!そりゃ、ティッシュの繊維まみれになるのもわかりますなぁ。

拙者も昔はティッシュ・ペーパーで水分をぬぐっていたし、余ったインクをティッシュで吸い取ったりしていた。

当然、地方遠征の荷物の中にはティッシュ・ペーパーの箱を必ず入れていたものじゃ。

だが、最近ではよほどの事が無い限り(万年筆用としては)ティッシュペーパーを使わなくなった。

萬年筆研究会【WAGNER】のペンクリニックで使う際にはキムワイプが多い。

別名〔理系ホイホイ〕というらしく、これを置いていると元理系学生が、昔を懐かしんで集まってくるといわれている。

元々が化学実験用の器具を拭く目的で作られているらしく、絶対に紙の繊維が容器に付着したりはしない。

またコヨリを作ると非常に丈夫で、引っ張っても切れにくいので、吸入機構が外せない万年筆内部を清掃後、水分を吸い取る際には最高の紙といえよう。

弱点は非常に値段が高いこと!そこで代替品を捜していて見つけたのが、ペーパーふきんじゃ。(右側)

こちらも紙の繊維が付着しにくいが、値段はキムワイプよりもずいぶんと安い。そこでこれが万年筆談話室の定番紙となっている。

ペン先の汚れを擦ったり、インクを吸い終わった後の首軸の清掃をはじめとして、調整部屋のありとあらゆる水回りの作業に使われている。

万年筆談話室に持ち込む万年筆は、必ずインクを抜いてから持ってきて! と毎年連絡しているが、約5割の方がインクを入れたまま持ってくる。

インクを入れたまま調整すると、どうしても指が汚れるし、本格的な調整にはならない。インクが潤滑油の役割を果たし、調整結果の評価が大甘になってしまうのじゃ。

拙者なら、もし万年筆にはインクを入れたままお持ちください・・・なんてペンクリがあったら、上記のような効果を狙っているのではないかと疑ってかかるなぁ。

万年筆談話室ではインクを入れたままの万年筆が来たら、全てインクを吸い出してからでないと調整しないが、その時に活躍するのが、このペーパータオル!

1日に200シートが無くなってしまうことも少なくない。調整は水商売ではなく紙商売! と呼んでいるが、本当に紙を良く使う。

もし、この料が全てキムワイプだったらと思うと、ありがたさがわかるじゃろう。圧倒的に安いからなぁ〜!

もちろん、この状態では使いにくいので、ペーパータオル・ホルダーに入れて使ってますよぅ〜!


Posted by pelikan_1931 at 23:03│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote
この記事へのコメント
キムワイプやキムタオルで鼻血を止めるのはやめましょう。血が固まってから引き抜くと、繊維が切れないので元の木阿弥になります。
Posted by Lady P Love at 2019年05月24日 06:43
3
キムワイプの親戚のキムタオルなんて商品もございます。
Posted by 京極秋彦 at 2019年05月23日 14:00
5
おはようございます。
確かにティッシュで拭いていましたが、繊維が気になることがありました。これからは、ペパーふきんを常用します。ありがとうございます。
Posted by 快ショク快ペン at 2019年05月23日 06:42