2019年05月23日

最近(再び)気になりだしたセーラーのZ(ズーム)ニブ

@01@02左は2013年に作った WAGNER 2013 という限定品で、仙台の文具の杜経由で作っていただいたもの。

当時は、まだショップ・オリジナルの万年筆は今ほど多くは無かったので、けっこうスケジュールが押し詰まってからでも製作をお願いできた。

しかし現在では、メーカーにとっては手離れ場が良い(保守部品をストックしなくても良く、すぐに売上がたつ)ショップ・オリジナルが世界的に大人気!

従って、仕様の細かい WAGNER 限定品(しかもロット数は多くて300本)などは敬遠されがち。

特に販売店がまとめてグループに販売した後、さらにグループが個人に販売するのは、各社とも本意では無いようで、断られるケースが多い。

販売店のショップオリジナルであっても、創業XX年記念というようなモデルは、長い間お世話になっている販売店さんへの恩返しとしてやってくれるようだが・・・

ロット数の少ない注文で、上記の条件に当てはまらない物は、すこしずつ駆逐されているようで、限定50本なんて限定品を見なくなってきている。

上記で紹介した WAGNER 2013 も、プロギアとプロフィットの合計で250本程度という大口だったので受けてくれたものだろう。


@03@04@05@06今回は、そのラインナップにあった21K-Zの拡大写真をご覧いただこう。

2013年当時の拙者は、ZよりもMSの方が好みだった。理由は研ぎの余地が大きいから。

MSだと四角い箱のようなペンポイントがついているが、Zだと横と先端部が三角形に研がれている。

Stub調とか、Music調の横書きが中心だった拙者は、一貫してMS好きで、Zはコレクション対象ではあっても、使うことはなかったのだが・・・

2019年 泉筆五宝展記念万年筆の18金ペン先を〔大鉈〕に研ぐに当たり、参考にしようとZを眺めてみたところ発見があった!

ありゃりゃ!大鉈に研ぐのならZから研いだ方が早いや!

最終的な形状はまったく違うのだが、ここまで研いでくれていると、手でも研げる!これは大きいぞ。

何本も大鉈に研ぐなら、電動の研ぎ機を使わないとあまりに生産性が悪い。手で研いでいたら形をそろえるのに時間がかかるし、形も安定しない。

しかし、電動研ぎ機(電動ドライバーなどを利用)なら形状を安定させられるのだが、一瞬のミスで削りすぎてしまうリスクはある。

手研ぎなら削りすぎるリスクは無いが、あまりに時間がかかりすぎてしまう。

しかし、大鉈研ぎを目指すのなら、Zからなら手研ぎで出来る。ということは出張ペンクリでも出来るということ。

現在拙者は、万年筆談話室でMやBからEFへの研出しをその場でやっているが、今後それはやめようかと考えている。

研出しの場合は、一旦預かり、じっくりと研出し調整を行った上で渡した方が良いのではないかと考えるようになった。

本日、MからEFへの研出しを依頼され、いったんは完成した。しかし、鍍金する時間が無かったので、お預かりし鍍金するだけではなく、再度研ぎ出したのだが・・・

まったくレベルの違う極上調整になった。研出し&ひっかかり調整を30分で終わらせるか、60分かけるかで、これだけ出来上がりの精度が違うなら、全部預かろうかな・・・と思い始めている。

なにより、ペンポイント周辺だけを削るか、ハート穴の横くらいから削って、ペン先の形状までそれらしく整えて、ロジウム鍍金ニブなら金が出たところをロジウムで鍍金もする・・・

そしてさらに追い込みでペンポイントを仕上げていく。こういう作業中に、目の前の人がイライラしながら、あるいは、不安そうに見ていたら気になって楽しめないではないか!

今まではパフォーマンスだと割り切っていたが、本当に出来の良い研出しをするなら、やっぱり預かりかなぁ〜と思ったたしだい。

フルハルターの森山さんが、絶対に目の前で研磨しないのも同じ理由だったのかもしれないな・・・

すこし考えてみることにします。


Posted by pelikan_1931 at 23:31│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote