
そこでごそごそと棚の中を引っかき回していたら、古いビッグトレドが出てきた。
キャップリングにW.-GERMANYと彫られているので#800の時代だと思ったのだが、ちょっと怪しいことに気付いた。


丸善の120周年で販売された#800には20Cのペン先が付いていたが、それはFとMのみでBは存在しなかった。
また独逸統合モデルにも20C-Bはつかなかった。拙者が知っているのは、まだこのBlogが影も形も存在しなかった頃・・・
kiyomiさんの部屋〔万年筆談話室〕の掲示板で、マルイ商店に20C-Bの#900トレドが何本かあるよ・・・と広報した記憶がある。
翌日の夕方、やっぱり買おうかなぁ?と思ってマルイ商店に行ってみると、〔おかげさまで午前中までに完売しました〕と聞かされた。たしか8本!
ということで、拙者は20C-B付きの#900トレドは持っていなかったはずなのだがなぁ・・・
その後、20C-Bのペン先ユニットは独逸で購入したので、きっとそれを#900に取り付けて保存しておいたのだろう。
最近はコレクターとしての活動よりも、調整師としての活動に興味が移っているので、記憶も曖昧になっているようじゃ。
20Cのペン先は18C(pf)のペン先よりも、14Cのペン先に形状が似ているのだが、目をつぶって書いた時に、14Cか18Cか20Cかを判別するのは不可能だろう。
あまり万年筆で字を書かない拙者の場合は、自分で調整を施せば、当時の14C/18C(pf)/20Cどころか、現行の18Cと書き比べても区別は付かないだろうな。
書き味でペン先を判別できるような鋭敏な感覚の持ち主はいないのだろうか?