2019年08月24日

Pelikan M1000 ベースの ”不人気限定品” が何故か大好き!

@01@02今回はPelican M1000ベースの不人気限定品。こちらはリスクが高いと感じたのか、ペン先は定番品を使っている。

使う側からするとペン先のバリエーションが増えるのでその方がありがたい。Montblancのように限定品の度にペン先デザインを変えると、通常ではF M B くらいしか手に入らない。

もっとも【本国送り】にすればBBやOBBなども入手可能のようだ。Pelikanもそういう仕組みができないかなぁ?

上のブループラネットの方は松江の中屋万年筆店に展示されているのを見て興味を持った。80歳をゆうに超えた方から、その美しさを力説されると心が動く。

例によって自分が好きだから仕入れられたそうだ。こんな田舎で売れるとは思えないが、これが一本あるだけで店が華やかになる、と満面の笑みで語ってくれた。

ペリカンのHPによれば、


限定品 "Blue Planet" 2006年
限定品「ブループラネット」は異彩を放つ逸品で、完璧な手作りの技と細部にまでこだわった精巧な仕上げには目を奪われます。
スターリングシルバーに幾層もの高級ラッカーを施して仕上げた胴軸は、宇宙から見た地球という絶景を思わせるがごとく、きらめく青色。クリヤラッカーの層で表現したうっすらと覆う雲。

キャップの上部と装飾リングはスターリングシルバーにゴールドプレート仕上げになっています。

コバルト
ブルーの尻軸の表面には経度と緯度に見立てた装飾ラインが彫り込まれています。
この限定品は果てしなく広がる宇宙を表現した、青く輝く立方体のケースに入っています。


確かにM1000シリーズの限定品の中でも際立って優雅で地味な佇まいじゃ。でも、人気なかったなぁ〜


下の【嫦娥奔月】はアジア限定で販売されたようで詳しい説明があまりされていない。

形状からしてかなり下品なのだが、白軸というところで、欲望に抗えなかった。

ペリカン 嫦娥奔月 万年筆 *限定品
吸入式 プラチナ装飾18金ペン先
胴軸・キャップ:925シルバーに24金張り 

世界限定568本(国内100本)

Goddess of the moon
white plastic
barrel with etched artwork 
dedicated to the Chinese moon festival
based on a model M1000, but different shape
manufactured pens: 568 (Asia Edition)
year of publication: 2003

嫦娥奔月の意味を調べてみると、

后羿の妻である嫦娥(姮娥)が、后羿が西王母から貰った不老不死の霊薬(または天上界へ行ける霊薬)を飲み1人月へ昇り月宮(広寒宮)で寂しく暮らすことになったという中秋節の故事である。

嫦娥奔月とは「嫦娥、月に奔る」の意味。

 同じくアジア限定で各888本ずつ製造された四神シリーズのM1000版というところかな?


Posted by pelikan_1931 at 23:30│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
おはようございます。私もセーラムを愛用しています。他の万年筆では味わえない重いボディと柔らかなペン先の書き味を大変気に入っています。この万年筆は師匠に何度か調整していただきましたが、最後の調整では、嫦娥奔月と同じ位置にセッティングされました。それ以前はブループラネットの位置のセッティングだったように思います。上下に並ぶ写真を見て感じました。
個人的には以前の位置のセッティングの方が、甘露と呼びたくなる書き味だったように感じています。セッティングを変えてもらいに行きたいです!
Posted by 快ショク快ペン at 2019年08月26日 07:29