2019年08月26日

真鍮軸の古美仕上げに新たな可能性!

@01昨日紹介した、真鍮軸の古美仕上げだが、本日、大きな可能性が広がった。

2019-08-26万年筆談話室に調整に来られた方が、大学の化学関係の方で、濃硫酸や濃塩酸を日常的に使って研究されているそうだ。

濃硫酸や濃塩酸は、廃液処理もむつかしく、とても素人が扱える代物ではないので、代わりに実験してくださることになった。

そこで右側と同じ軸からペン先ユニットだけを外したものを4本お預けし、それらを濃硫酸や濃塩酸で腐食?させる実験をしてくださるという。

〔濃〕とつく薬品の扱いは非常に難しく、鍵のかかる保管庫で保存することが義務つけられていたり、薄める手順を間違えると大変なことになるらしい。

たとえば、濃塩酸を薄める場合は、濃塩酸に水を注ぐのではなく、水に濃塩酸を少しずつ入れて薄めるとか・・・

化学大好き少年だった中学生くらいの拙者だったら嬉々として秘密実験をやっただろうが、年齢を重ねるほど怪我も事故も、そしてなによりもルール違反で処罰されることが怖くなる。

今回は、喜んで実験を依頼した。次に来てくださるときが楽しみじゃ。

その方が持ち込まれた修理品はヘミングウェイと同じ首軸先端部を持つNo.146。

ソケットに簡単にクラックが入るので有名な奴で、案の定クラックが入っていた。これ本当にすぐ割れる。

Pelikanの修理部品の透明ソケットと同じくらい困りもののソケット!エボナイトを接着できる接着剤は市販では無いので奇策を用いた。

紫外線で固まるレジンを注射器でクラックの中に押し込み、それに紫外線を照射して固めた。接着する力は無いが、漏れは最小限に抑えられる。

その外側と、ソケットをねじ込む先の首軸との間に、ワセリンをたっぷりと塗り、インクが漏れないようにした。

これでしばらくはインクは漏れないはずだ。もちろん、これでも駄目な場合の策も持ち合わせているが、それには費用もかかるので、まずはこちらを試してみた。さてどうなりますやら・・・


Posted by pelikan_1931 at 23:56│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック