本日、銀座のモンブラン・ブティックで No.149 カリグラフィー フレックス を受け取ってきた。
前回訪問時にはNo.146のカリグラフィー フレックスを試筆したのだが、正直・・・〔フレックスしないなぁ〜〕という印象だった。
ただ、皆さんが口を揃えて〔No.149のフレックスの方が撓る〕とおっしゃるので待ち望んでいた。
先週時点で入荷していたようなのだが、台南ペンショーの準備があり引き取りに行けなかったのじゃ。
今回のフレックスニブを使うと、胴軸に貼られた太さ刻印と同じような字が書ける。
ペン先にも同じ刻印が入っており、バイカラーではなく、金一色になっている。
ペン先やペンポイントの拡大画像は次回お見せするのだが、店頭レベルの書き味では少しガッカリするかもしれない。
詳細なペン先の厚さや穂先の長さ等も次回報告に譲り、今回は純粋に書いてみた感触だけをレポートする。
ペンポイントは中字のペンポイントの横と先端部と腹を削って長方形の棒のように研いである。
またおそらくはペン先のハート穴から先の金の厚みを減じているとみえて、かなり柔らかい。
柔らかさの出し方は、往年の1960年代のNo.14のように上に撓るのではなく、筆圧をかけるとペン先はパカっと横に開くのじゃ。
上に撓るペン先は筆圧をかけてもさほど字幅が拡がらないが、こちらはパカっと開く。
往年のPelikan #600の〔淫らなペン先〕に似ているが、それよりは硬い。さすがにNo.149だからな。
F-Stubのように研いであるので、少しでも筆記時にペン先が傾くと、外側のエッジが紙を擦るので、書き味はあまり良いとは言えない。
あくまでも〔カリグラフィー フレックス〕ということなのだろう。
そのペン先を、流麗な書き味に研いでみた。ペンポイントを見ると削る手が鈍るとまずいので書き味を確かめながら研磨してみた。
その結果、フレックス・ニブとしては歴代No.1の書き味ではないか?というくらいになった。
カリグラフィーには使えないが、普通に字を書くのには最高の一本になるだろう。
ちなみに、店員さんにどういう方に売れていますか?と聞いたところ、どうやら〔我々のようなヘンタイ〕しか買わないそうな (^o^)
ただ、調整した〔149 カリグラフィー フレックス〕が世に出たら事情は急変するかもしれない。
なんせ、値段は普通のNo.149と同じで特殊ペン先付きというのは魅力だ。
創業時から、Pelikanよりも Montblanc の方が野心的なことをしてきたのだが、最近磨きがかかったように思う。
続きは次回をお楽しみに!