左画像は Kaweco SUPRA エコブラス 、拙者が最も好きなKAWECOの万年筆。
たしか2016年ごろに発売された限定品?で、もはやほとんどの店で売り切れている。
部品を足せば軸を超長くも出来るし、短くも出来るという優れものだった。
ペン先はBockのスチール製ペン先にKAWECOのロゴを入れている。
拙者が購入したときにはBBのニブを単品で購入することも出来たので速攻で交換して使っていた。
これが再登場してくれたら、真鍮の軸を劣化させて世界に一本の軸にしたいなぁ〜と夢想している。
実は拙者はその昔、KAWECOのコレクターだった事がある。
ある時、eBayにKAWECOのペンシルが毎日のように出品されている時期があって、そのほとんどを落札した。
まだPayPalが発達していなかった頃なので、どうやって支払えば良いのか聞いたところ、来月日本に行って各地の万年筆販売店をまわるので、その時に持って行くので、円で支払ってくれということだった。
聞けば、KAWECOのブランドを買い取って(工場だったか元オーナーのお宅の)天井裏を見たら、ペンシルがいっぱい出てきたので出品したのだとか。
早い話が、KAWECOの新しいオーナーと取引していたのだった。
お互いに面識が無いので、宿舎となっている京王プラザホテルのエレベーターホールで、拙者がViscontiの長い万年筆を3本、指の間に挟んでウロウロしているから10:00に見つけてくれ!と連絡して待っていた。
ところが10:10になっても誰も近寄ってこない。そこで独逸人らしき人を見かけたら、ペンを挟んだ左手を突き出すようにして近づいて行ったのだが、みなさん怯えた顔をしてしまう。
あまりに怪しいので、それはやめて、ただ突っ立っていたら、10:30になってやっと〔たこ吉さんかい?〕といって同い年くらいのオーナーと会うことが出来た。
そのオーナーさんと親しい人と先日話をしたのだが、彼(オーナー)は63歳で今も元気。日本に来る際には必ず京王プラザホテルに泊まる。
非常にビジネスに厳しい人で、KAWECOブランドにふさわしくない商品を要求しても絶対に作ってくれない・・・とのこと。
拙者と万年筆の話をした際にも非常に盛り上がりなんと2時間ほども話してしまっていた。大阪の方へ行くとのことだったが、あやうく新幹線に乗り遅れそうになったはず。
実は、この真鍮製の万年筆には個体差があり、違う軸に付いている部品と交換すると、ネジがうまく合わない・・・ということがあった。
そこがなければ最高に好きな万年筆なんだなぁ〜。