2020年01月07日

金ペン vs スチールペン  金一色 vs バイカラー

@01左は拙者がインクを入れて愛用している万年筆だ。上は泉筆五宝展限定万年筆に牧門堂さんに塗りを施してもらったもので18K-BBのバイカラーニブが付いている。

下はOPUS88のインク止め式でスチール製のEFニブが付いている。ペン先の製造はどちらもJOWO社。

インク止め式は万年筆とは呼ばない〕 とか 〔スチール製ペン先は調整しない〕 などとほざいていた拙者だが、今では分け隔てなく使っている。

ただし〔バイカラーペン先は軸との金銀の比率が合わない限り無意味だ〕というのは今でも変わっていない。

@03それに合致する万年筆は意外と少なかった。モンブランのNo.1468 と、Parker ソネット・フジェールがOKだったのは覚えている。

本日の金の価格が1gで6,018円なのに対して、プラチナの価格は1gで3,702円とはるかに安い。

こうなってくると、バイカラーは、高い金を安いプラチナで隠すことになり非常にもったいない。

その昔、拙者がやっていた金ペンに銀メッキや銅メッキをするようなもの。

すなわちバイカラーはもはやペン先の価値を下げているだけ・・・という人はいないかなぁ?

そして、最近の金価格の高騰を受けて、スチール製ペン先付きの豪華?な万年筆がどんどん出てくるようになった。

中にはスチール製ペン先のほうが、金ペン先よりも書き味が良いメーカーもあるほど。

スチールペン先は書き味が悪い物・・・という言葉はもはや当たらなくなってきているかも?

@02拙者は本日より、18K-BB バイカラーのペン先が付いていた牧門堂塗り軸に、OPUS88のスチール製ペン先を移植して使いはじめた。

OPUS 88の筆記角度に合わせて散々調整を施したペン先だったので、微調整がいるかな?と思っていたのだが、まったくそのままでここちよい書き味を提供してくれる。

軽いボディーにしならない堅いペン先というのは厳しいが、かなり重い軸にスチール製ペン先をつけると実に具合が良い。

筆圧を書けることなくインクがにゅるにゅると出てきてくれる。

ではではとNo.146の18K-Fのペン先と比較してみた。こちらは adjustment 程度の調整なので多少不利だが・・・

さすがにNo.146の方は筆圧をするっと吸収してくれるような感触があるが、adjustment 程度の調整なので、書いた線が多少キリっとしない。

一方のスチール製EFニブは書き味に合わせてpersonalize してあるので、筆圧を吸収する弾力はないものの、横に滑らせるように書く場合は、No.146よりも気持ちよく、かつ、早く書ける。

ということで、一週間ほどかけた追い込み調整を行えば、スチール製ペン先でも、金ペン先をしのぐ書き味が実現できるとわかった。

それにしても、このスチール製ペン先の書き味はやばい! 

No.146の14K-Fのペン先も、鉈研ぎとかStubに研いで personalize すれば、再度逆転する可能性は十分にある。

金ペン先の方が調整できる範囲が広いので、ちゃんとした人が調整すればグッと書き味が変わります。

でもね、5分や6分のコチョコチョ調整(口先調整?)では、この書き味は得られませんよぅ〜。

最低でも30分間、出来れば1週間ほどかけて少しずつ調整していけば究極の書き味に出来ます。

一番いいのは、調整方法を勉強して、自分でじっくりと研ぐこと。

50本も失敗すれば技は完全に体得できまっせ! 偶然の成功は何も教えてくれないが、失敗は数多くのことを教えてくれます。



1月8日追記:
今回牧門堂軸に取り付けたOPUS88用のスチール製EFニブのペンポイントを凝視していて、あることに気付いた。

この研ぎは左手を使わないで仕上げてある。拙者は左利きなのであり得ない。もしかして・・・

気になったのでたこ娘さんにメールで確認すると・・・

12月28日の”臨時たこ娘調整講座”の時に書き味悪いから研いでとお願いされましたとのこと。

自分で調整したと思って自画自賛したのに・・・トホホ 一週間かけて追い込んでいないのにこの書き味を出したか。まずいなこのままでは。

Posted by pelikan_1931 at 23:39│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック