2020年01月10日

万年筆談話室での調整では使用していないルーペたち

@01左の画像は、万年筆談話室の中で滅多に使わないルーペたち。遠征用もあればコレクション用もある。

右端と右から2番目はおなじみのBelomoの10倍ルーペ。これらはかわるがわる萬年筆研究会【WAGNER】の遠征に連れて行っている。

レンズの口径が大きく、焦点深度も深いのでペンポイントの荒れ模様がよくわかる。

親方と拙者だけで200個近く個人輸入して会員に販売した代物だが、一工夫してある。

オリジナルは単なるマイナスネジだが、これがすぐに緩んでしまう。そこでネジを緩みにくいトルクスに変更してある。

ここに修正ペンの白い液を落として拭き取ればモンブランのスノーマークになるというのでおもしろがってやったものだ。

左右の違いは、左側は2014にベラルーシのミンスクで開催されたアイスホッケーのワールドカップ記念のもの。

ただし、なぜか定番品より安かった・・・という不思議なルーペ。見え方は同じ。

この亜流でレンズにコーティングを施していない物もある。ダイヤの鑑定用で、コーティングの色の影響を排除したものだが・・・少しフレアが気になる。

中央はルーペ界のポルシェと呼ばれているTriplet Hawk の 10倍ルーペ。見え方も最高なのだが、送料込みで6万円を超えてしまう。

2年ほど前にベルギーのアントワープに行った際、泊まったホテルの裏手に本社があったらしい。事前に知っていたら訪問したのになぁ〜。

こちらは、主として裏定例会で使っている。あさっての横浜大会でもこれをぶら下げていきそうじゃな。

@03左端はエルンストライツの20倍ルーペで、ずーっと以前のペントレで写真家の加納満さんから譲ってもらったもの。

ライカ使いの加納さんから、Leica のルーペならどこにでもあるけど、Ernst Leitz Wetzlar はM3時代だからね! とか言われた記憶がある。

ありがたい宝物だが、ペンポイントを見るにはレンズの口径が小さいのと、焦点深度が浅くて、右のペンポイントにピントを合わせると、左のペンポイントがボケるほど。

真ん中の1ミリくらいの円の中にしかピントが合わない。どういう用途に使ってたんだろう?

@02本日の主役はこちら。一番上の写真で左から2番目のボシュロムの14倍ルーペ。

Belomoのルーペを見つけるまでは、よく遠征に持参していた。

最近ではバッグに吊して持ち歩いているので、飲み屋でペンポイントを見るときにはこれを使うことが多い。

先日の年末大バーゲンの時に、たこ娘さんがなにげにこのルーペを覗いてよく見える!と歓声を上げた。

彼女は調整にはPEAKの15倍のスケールルーペのスケール外しというたこ一族伝統仕様のルーペを使っているので、倍率の近い(14X)このルーペが眼に合ったのだろう・・・

ぐらいに聞き流していたのだが、他の人もたこ娘さんに同調している・・・おかしいなぁ。

ということで〔PEAKの15倍のスケールルーペのスケール外し〕と〔BAUSCH & LOMBの14X〕を比較してみた。

結論から言えば、PEAKの15倍の方が明るく、焦点深度も深く見やすいのは間違いない。調整として使うのならこちらだ!

しかし、BAUSCH & LOMBの14Xは味がある。コンタックスのプラナーの85ミリf1.4のような感じで見える像に艶がある。

黒い部分はストンと暗く見えるので、調整向きかと言われれば、首をかしげざるを得ないが、少し角度を変えればその黒が、グレーとして輝きだす。

いやぁ、見ていて飽きないわ!でも調整の生産性はぐっと落ちてしまう。

やはりオフ会などで、皆さんの万年筆のペン先を眺めて楽しむ際に使うのが良さそうじゃな。


Posted by pelikan_1931 at 23:58│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック