2017年2月5日に発売されたセンチュリー ニース・リラだったが、拙者がこれを始めて見たのは2017年1月28日。
KOBE Pen Show の初日に持ち込まれた。実はナガサワ文具センター パピオス明石店でだけ開店記念として先行販売されていたのが会場に持ち込まれていたのだ。
会場内で販売されたのかどうかは記憶に無いが、しっとりとしたピンク感にやられたなぁ〜という感じがした。
このころからプラチナ万年筆が、ペリカン戦略を真似て、毎年色違い軸を投入し始めたように思う。しかしそれは、単なる時間稼ぎだったのだろう。
本命はプロシオンであり、キュリダス。それを世に出すまでの時間稼ぎだったのかもしれない。
先般のセンチュリーの怒濤のような市場投入(スターウォース、シャー、ゴジラ・・・など)
このあたりには細字しかラインナップされていない。明らかに万年筆に慣れ親しんだ層以外へ万年筆を訴求する戦略なのだろう。
一方でプロシオンやキュリダスは万年筆愛好家をターゲットとしているはずだ。我々を唸らせる書き味、機構を持っている。
このあたりのシリーズで最も凝っているのはサンスター文具のゴジラだろう。300本限定なのにペン先は打刻だし、軸も特殊な模様。値段は34,980円(税込)
ミクサブルインクが4色付属していて、自分でゴジラらしい色をブレンド出来るところなど狙いは面白い。5月発売でただいま予約受付中。
こちらのプレミアムバンダイのサイトから申し込める。先日プラチナの営業さんからサンプルを見せてもらい、一目で恋に落ちた!
このペン先の刻印ほど凝ったものは二度と作らないと思う。
3万円を超えるコンバータ式万年筆を300本売るにはペン先の研ぎか、模様か、付属品に凝らないと日本市場では厳しいはずだ。
おそらくはゴジラ関係の何かを出すタイミングでゴジラ万年筆をセットで訴求するのだろう。主体はプレミアムバンダイだからな。
このゴジラ万年筆と時を同じくしてWAGNER 2020が納品される。それから1ヶ月かけて検品&調整を経て、6月末のペントレの頃に出荷する予定。
明日には完成型のプロトタイプが万年筆談話室に届くはずなのでBlogで紹介しよう。
プラチナの越谷工場のパートの女性が〔かわいい!〕と歓声を上げていたとうかがったので楽しみじゃ!
このニース・リラについているペン先は定番品なので、超極細(UEF)から超極太(C)まで自由に選べる。
プラチナのペンポイントの中でほぼ未調整で使うには、センチュリーならM、プレジデントならBと考えているのだが・・・
センチュリーのBも綺麗だなぁ〜!と改めて感心した。
拙者の場合、Bはほぼ観賞用で、使うのはMとかCとかEFからUEFに研ぎ出したものだが、このBは研ぎ出してみたい欲望に駆られる。
たこ娘さんは最近、太鉈研ぎを開発したようだ。先日、AURORAの18K-Bに太鉈研ぎを施した物を調整講座で見せてもらったが、その美しさに舌を巻いた。
腹側はちゃんとした鉈研ぎで、縦書きのハネやハライはコンパクトで綺麗、横線もさほど太くならない。
1980年代のNo.149の鉈研ぎに似た字形を出してくれるうえに、背中側はまるで長刀研ぎの背中のように面取りがされている。恐れ入りました・・・という出来だった。
この太鉈研ぎをセンチュリーのBに施せばすごく良い字がかけそうだ。BもWAGNER 2021の候補に入れておこう。
拙者のNICE LILASが普通と違うのは、ピンクゴールドのコンバータがついていること。
せっかく首軸までピンクゴールド鍍金が施されているのに、コンバーターがクローム鍍金というのは寂しい。
万年筆談話室では(少しだけ)ピンクゴールドのコンバータを販売しているので、ご希望の方がいらっしゃれば、2月12日以降においで下され。