2020年03月30日

ラメ入りインクが万年筆に使えるかどうかはペン芯の能力次第かも?

@11昨日に引き続きラメ入りインクが万年筆に使えるかどうかの実験!

昨日の実験で〔樹海〕インクに入っているラメは粒は細かいものの、かなり堆積するということが分かった。

実際、万年筆を寝かせた状態で数分間待てば、下になった側に大量のラメが堆積した。

@14それがこちら。

この状態から書くには、一度軸を振ってラメを拡散させてから書かないと、ラメがコンスタントに出ないように思う。

そこで発想の転換をして、常にペン先を下に向けて万年筆を保管したらどうだろうか?

面白そうなので、上記3本の万年筆をペン先を下にして一昼夜立てた状態で放置した。

幸いにして、3本ともキャップトップが平らなので、易々と立てることが出来た。

結果を見ると・・・


(1)TWSBI は書き始めこそ、ラメだらけでキンキラキンの字が書けるが、すぐにインクが出なくなってしまう。

    首軸付近に堆積したラメがインクの出か、空気の流入を邪魔しているのだろう。

    ペン先をトントンと紙に打ち付けて少しインクを出したとしても、線を書こうとすると掠れてしまう。
  
    すなわち、ラメのせいで、まったくインクが出なくなってしまった。


(2)泉筆五宝展記念モデル+JOWOのスチール製ペン先をふででまんねん風に反らせた物+JOWO純正ペン芯の万年筆

    かなりの太字だが、いつまで書いても線は途切れることなく続く。

    また線の中に見えるラメも特に多いわけではなく、適度な量は出てくるだけ。下に向けて一昼夜おいても変化無し。


(3)泉筆五宝展記念モデル+JOWOの14金EFペン先+JOWO純正ペン芯の万年筆

    細い字幅だが、線は60秒くらいは途切れることなく続く。

    書かれた線の中のラメもさほど多いわけではなく、良い感じで所々がピカっと光る感じ。

    しかし長時間筆記しているとインクが途切れて書けなくなってしまう。


TWSBIのペン芯は先端部にまでラメがびっしりと堆積し、インクの出も空気の流入も邪魔している感じがした。

一方でJOWOのペン芯では、コンバーターに突っ込む部分にはラメが堆積していたが、中央から前の方にはラメの堆積がほとんど無い。

すなわち、内部機構の妙でラメが前に来るのを防いでいるようだ。それでもペン先がEFだと詰まる。

一方でふででまんねんもどきのように、インクフローが超良い場合は、ラメも押し流されるのか、詰まらないようだ。

結論から言えば、ラメ入りインクは、細字の万年筆とか、安い万年筆(=しょぼいペン芯)に入れるべきではないだろう。

また入れたとしても、いつでもペン先ユニットを分解して洗浄出来るだけの技を持っていない人は万年筆に入れない方が良い。

特に、コンバーターを差し込むタイプのペン芯(TWSBIは回転吸入式であってもコンバーターが利用できるペン芯)を使うモデルではやめておいた方が良さそうだ。

ただし、ガンガンインクが出るモデル(超極太とか、加工したペン先)の場合にはラメが押し流されて問題なく筆記できる場合もある。

ラメ入りインクだから安い万年筆に入れて・・・というのは間違い。安いペン芯ではすぐに詰まってしまう。

ひょっとすると1950年代以前の簡単な構造のペン芯の方がラメいりインクには都合が良いかもしれない。


Posted by pelikan_1931 at 22:57│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
こんにちは

リアルのやりとりが増えているせいかもしれませんが、最近コメント欄に書き込む人が少なくて、少し寂しく思います。

さて、私、M205(スチールMニブ)と120(14CのMニブに交換)にDIAMINEのSHIMMERING INKを入れて使っています。

イギリスの通販店では、DIAMINEの売りをそのままに、「どんな万年筆にも安全に使える」、と書いてありますが、某日本のサイトでは「つけペンで使うこと」とか「金製のペン先を腐食する」とか「詰まってペンが故障してもメーカーの保証は受けられない」とか、恐ろしげな言葉が並んでおり、こわごわの購入でしたが、1か月以上、全く問題なく使用できています
微粒子の量がかなり少ないためでしょうか。

インクフローの影響は、もちろんあると思いますので、今度FかEFのペンに入れて試してみます。

ちなみに、私はペンを横置きに保管し、沈殿が見えなくなるまで掌で転がしてから使うようにしています。
面倒ですが、もう慣れました。


Posted by TorPelikan at 2020年03月31日 12:40