一昨日、究極の組み合わせ(ラメインクを使える万年筆)ということで、尚羽堂の真鍮軸を紹介したが、軸の腐食とインクの色とのマッチングは今一歩だった。
そこで本日、一本の万年筆を引っ張り出してきて、長時間かけて加工した。それが左の軸。一昨日の軸と同じタイプだが古美仕上げのやり方が違う。
一昨日の軸は、アンモニアに何日間も浸した上で黒化処理を施したのだが、今回のはかなり時間短縮が図れた。
まずは何の加工もしていない軸に、小汚い緑のラッカーを噴霧する。もちろh、キャップ、尻軸、首軸は全て外してからラッカーを別々に噴霧する。
その後、緑のラッカーを洗いサンドペーパーで適当に擦って落とす。
その上に、真鍮黒化液を筆で塗り乾燥させる(約2時間で乾く)。それを綺麗に水洗いして出来上がりじゃ!
左側がキャップトップで、右側が尻軸。
ラッカーが残っているところは、黒化しないので、緑と黒のバランスが面白い。綺麗でもないし、規則正しくもないが、樹海のイメージに近い。
真鍮黒化液は絵筆で塗るのだが、けっして室内で塗らないようにと、何人もの人から言われているので、ベランダに座ってやった。
絵筆で数分間塗っていたらどんどん黒化して行くので面白い。
首軸も同じ処理したので全体的に統一感のある仕上がりになった・・・と思ってるのは拙者だけかも?
このダメージ加工は、外国籍の人にはウケる!台南でも日本でも評価してくれるのは海外の方のみ!なんでだろう?
ジーンズはダメージが流行ってるのに、なぜ萬年筆はダメージが日本でははやらないんだろう?
ちなみに、この軸にラメ入りの〔樹海〕を入れても詰まらないで書けます!