2020年04月17日

万年筆談話室限定インク〔樹氷〕が最も似合う萬年筆を作った!

@01一昨日、究極の組み合わせ(ラメインクを使える万年筆)ということで、尚羽堂の真鍮軸を紹介したが、軸の腐食とインクの色とのマッチングは今一歩だった。

そこで本日、一本の万年筆を引っ張り出してきて、長時間かけて加工した。それが左の軸。一昨日の軸と同じタイプだが古美仕上げのやり方が違う。

一昨日の軸は、アンモニアに何日間も浸した上で黒化処理を施したのだが、今回のはかなり時間短縮が図れた。

@02まずは何の加工もしていない軸に、小汚い緑のラッカーを噴霧する。もちろh、キャップ、尻軸、首軸は全て外してからラッカーを別々に噴霧する。

その後、緑のラッカーを洗いサンドペーパーで適当に擦って落とす。

その上に、真鍮黒化液を筆で塗り乾燥させる(約2時間で乾く)。それを綺麗に水洗いして出来上がりじゃ!


@03@04左側がキャップトップで、右側が尻軸。@01

ラッカーが残っているところは、黒化しないので、緑と黒のバランスが面白い。綺麗でもないし、規則正しくもないが、樹海のイメージに近い。

真鍮黒化液は絵筆で塗るのだが、けっして室内で塗らないようにと、何人もの人から言われているので、ベランダに座ってやった。

絵筆で数分間塗っていたらどんどん黒化して行くので面白い。

@05首軸も同じ処理したので全体的に統一感のある仕上がりになった・・・と思ってるのは拙者だけかも?

このダメージ加工は、外国籍の人にはウケる!台南でも日本でも評価してくれるのは海外の方のみ!なんでだろう?

ジーンズはダメージが流行ってるのに、なぜ萬年筆はダメージが日本でははやらないんだろう?

ちなみに、この軸にラメ入りの〔樹海〕を入れても詰まらないで書けます!


Posted by pelikan_1931 at 23:54│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
この記事へのコメント
日本人は木と紙の文化なので、金属の「古び」には馴染みが薄いのかもしれません。その分、木軸のエイジングは好きな人が多い気がします。
Posted by すいどう at 2020年04月18日 11:31