以下の告知文のとおり、たこ娘さんは自身が経営するセレクト・ショップ Lichtope で〔遠隔調整サービス〕を開始された。
lichtope
【お知らせ】
皆様いかがお過ごしでしょうか。
感染症拡大に伴い店舗営業を休業しておりますが、緊急事態宣言が解除されるまで休業を延長させて頂くことに致しました。
★ 通信販売は今まで通り、ご利用頂けます。
★またこれを機に、
先日来、お客様のご協力を頂き試行をしておりました、郵送で万年筆の調整を承る「遠隔調整」を
Lichtopeの調整Menuに加え、スタート致します!
★お顔の見えない中で大切な万年筆をお預かりし調整致しますので、動画や画像をお送り頂いたり、
無から有を。
有から実りを。
お客様の生活に喜びのひとときを
お届けできますように。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ペン先調整でもっとも重要な作業は、依頼者が困っている症状の原因を突き止めること。
そのためには、依頼者の筆記角度(の変化)、筆圧、書き出し時の癖、筆記速度、握り方などを把握する必要がある。
それを十分に知っている人(あるいはお店)は、従来けっして遠隔調整に手を染めようとしなかったし、それが正解だった。
上記の要素がわからないまま、紙に書いた文字とペン先だけで遠隔調整するとなれば、簡単な段差修理やひっかかり取り程度の微調整しか出来なかったからじゃ。
では、たこ娘さんはいかにしてその壁を突破したのか?
それは、依頼者が自分で文字を書く時の動画(音声入り)を撮影し、それをLichtopeに送るのじゃ。
医療現場では一般的になりつつある遠隔画像診断を、動画でやるというアイデア。
実際に送られてきた映像を見せてもらったのだが、素晴らしいの一言!
拙者の場合は上、横、前から撮影した3枚の静止画で遠隔調整をやったのだが、やはり筆記速度と筆記角度変化が読めない。(何度か調整した方の依頼)
ほぼ75%は不具合の原因の想像はつくが、残り25%があやふやだと、初対面の方の調整には確信が持てない。
ところが、送られてきた画像を見ると、筆記音や、ここが掠れるんです!という不満の台詞・・・などが手に取るようにわかる。
むしろ、対面調整しているときよりも、気軽に不満をぶちまけていらっしゃるので、非常にわかりやすい!
スマホで撮影した画像で十分ということなので、書き味に不満がある万年筆があれば、ぜひお試し下さい。
動画撮影が出来ない方は、3方向(上、左横、前)からの筆記状態の写真でも可でしょう。
でも、完全性を求めるなら動画撮影がベスト!動画は可能であれば真上からのものが一番わかりやすい(と思う)。筆記速度が把握しやすい。
調整が終わった万年筆には、初期調整日から半年間の保証もつくそうなので、お気軽にお試しされてはいかがかな?