2020年05月13日

OMAS E.E.ERCOLESSI がもう劣化しない

@01@02OMASは拙者が萬年筆に嵌まる前に憧れていたブランドだった。

ムック本で、どなたかが【オマスはオーセンティック】とか、オノトを彷彿させる書き味・・・なんて書いてあったのが憧れた理由。

ただ、憧れたブランドは最初に買う一本としてはふさわしくないと考えたのか、最初はウォーターマン。

しかもその時にはMontblancのNo.146のEFを買いに行って、ル・マン100の初代の18K-Mを購入した。

その後、アメ横の美都商事さんで古いOMASに出会ってから本格的に嵌まった。

伊東屋でオマス・パラゴンの新製品が出たときなどは、全ペン先種類を2〜3本ずつなんて買い方をするほどだった。

しかし、今残っているOMAS製の万年筆は4本だけ。(うち2本は改造版)

実は、もう一本持っていたE.E.ERCOLESSIは、こちら の記事にあるようにソケットが崩壊してしまった。

ソケットを樹脂製にして以降のOMASではよく起こるトラブル!これが原因でOMASはほとんど手放してしまった・・・というか崩壊してしまった。

現在生きている物は、ソケットをエボナイトの時代の物に変えたのが2本と、元々エボナイト製ソケットのが2本だけ。

あとは使えば必ず崩壊するはず。再興したアルマンドシモーニクラブではこういうトラブルは発生していないそうだ。



@03@04最初は柔らかさが気にいって購入したOMASだったが、18金ペン先になってからのOMASのペン先に弾力はほとんど無かった。

特にOMAS 1930 のような小さなモデルに付いていた18金ペン先は、拙者が【世界一弾力の無い18金ペン先】の称号を与えらほど!

ところが、この硬いペン先になってからのOMASの方が拙者の手に合ったのじゃ。

最初はOMAS Gentlemanの古いペン先の弾力に夢中だったが、硬いパラゴンの18K-EFと18K-Bのペン先に惚れてしまった。

挙げ句の果てに海外まで買いに行き、18K-BBなどのペン先付きのモデルも集めた。まだeBayを知らなかった時代だった。

その後、20年くらい経過してからOMASの樹脂の崩落が始まった。セルは痩せ、ソケットは割れる。あるいは、最後期はセルロイドは極めて良いのに金属との接合部がまずくて漏れる。

まさに貧すれば鈍すという状態になって破綻した。それを肌身に染みている方々が再興したので、今は素晴らしい製品になっているはずだ。値段も高いけど・・・

このOMAS E.E.ERCOLESSIも久しぶりに引っ張り出してみたのだが、ペン芯をエボナイトに変えたせいか、破綻は一切無い!

ペンポイントを見ると、拙者の当時の書き癖で紙に当たる部分がピカピカに光っている。

これは研磨した物では無く、書いて少しだけ平べったくなったものだろう。

当時の拙者は今よりも筆圧が相当に高かったと思われる。おそらくは150gほどあったはずだ。今は50g程度。

【万年筆は刃物】理論では、(ちゃんと調整した万年筆は)書き癖がつけば書き味は劣化するはずなので、興味津々で書いてみると・・・

なんじゃこりゃぁ〜というほど、紙に引っかかる。今ならちゃんと調整してからコレクションケースに入れるのだがな。

昔は今の何倍も萬年筆を持って(使っても)いたので、そんなことする時間が無かったのだろうて。いずれにせよ、【万年筆は刃物】理論 を自分の身で試すことが出来た!

Posted by pelikan_1931 at 23:32│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック